俺らが紫耀を守るから23

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永瀬side

永「はぁ…」

岩「れん、心配なら一緒に探しに行こうよ」

永「えっ？いや、別に心配なんて…」

岩「ほんとわかりやすいんだから」



たしかに正直言うとめっちゃ心配。
落ち着いてられへんくらい。

それに俺、ひどいこと言った。
あいつを傷付けた。


許してくれるかな…







ガチャ

神「ただいま」

岩「あっしょお見つけたんだね！」

神「ああ」



優太の背中に乗せられてる紫耀が見えて、見つかったことにまずは安堵。
でもぐったりした様子に罪悪感が広がった。



岸「ソファに下ろしていい？」

岩「うん！」

永「…ッ…！」




起きてたんか…！

思いっきり紫耀と目があって、焦って目を逸らす。




平「…ぐすっ…」

高「しょおー？楽屋戻ってきたよ？」

平「ぅぅ…ふぇっ…ぇぇ、、」

岩「大丈夫大丈夫。どうしたのー？」




えっなに？
なんか、泣いてるねんけど。


でもそっち見られへんしなんもできひんし。




岸「れん、何か言うことあるんじゃねーの？」

永「…え！」

神「しょうに、言うことあるでしょ」

高「…」




俺が言いにくいことわかって振ってくれるこいつらはいいやつらや。




永「あの、、しょお……その、俺さ…」

平「ごめ、なさい…」

永「え？」

平「迷惑…かけて、ごめん…なさっ…ひっく、、」

永「しょお…」



やっぱわかってない。
そうやない。
そうやないんよ、しょお。



永「しょお、ごめん。俺ひどいこと言った。しょおの気持ち考えずに言い過ぎた。ごめん」

平(フルフル)

永「でもな、やっぱわかってないみたいやから言わなあかん」

平「え？」



前に屈んで真っ直ぐに目を見つめながら話しかけた。



永「俺、迷惑なんて言った？みんなは言った？」

平「…言ってな…い…」

永「せやろ。じゃあ俺が怒った理由は？」

平「…仕事っ…やる、、て…言った…から…」

永「それだけで怒ったと思う？ほんまにそれだけ？」

平「スタッフさん…にっ…ひっく、、め…わく…かかるし…」

永「はぁ…やっぱわかってない」




ため息を吐くと、わかりやすく紫耀の肩が跳ねた。




永「違う。お前が無理して無茶して自分の体を大切にしぃひんから怒ったんや」

平「…」

高「れん…」

永「昔からそうやった。いつも自分の体より人のこと優先。迷惑かけるくらいならやる…でもそれを続けたらしょおの体はどうなる？限界くるよな？」

平「…」



子どもに怒るように、ゆっくり確実に届くように紫耀に伝えた。

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