俺らが紫耀を守るから23

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永瀬side

永「ありがとうございました」



看護師さんが出て行き、俺らの間には微妙な空気が流れる。


言うなら今や。
今しかない。



永「あの、、しょお…」

平「…れん」

永「え！」



勇気を出したところで突然名前を呼ばれて体が跳ねた。



平「俺…なんの、病気なの…？」

永「えっ、あの…」

平「じんたちも、、知ってるんでしょ？」

神「うん…まぁ…」

平「…岸くん！」

岸「えっ！あっ、えと…その、、」

平「なんで…言ってくれないの…？」



パッと顔を上げると、泣きそうな紫耀の顔にズキっと心が痛む。



平「…みんな嫌い……もう帰って…」

永「しょおっ…」

平「帰ってよ！」




そのまま布団に潜ってしまった。




岸「しょう…」

神「今日は…帰ろう」



ほんとはそばにいてやりたかった。
１人にしたくなかった。

でも今は、、１人にした方がいいのかもしれない。



永「じゃあ、また来るな」

平「…」



病室を出てもみんな黙ったまま。

あの紫耀の顔が脳裏にこびりついて俺の心を苦しめた。



先生は、治っても仕事の復帰まで時間がかかるって言ってた。
紫耀は仕事人間やから、きっと無理にでもやりたいって言うやろし、活動を休止するなんて、そんな酷なこと言えへん…。








・







高「あっ！おかえり！」

岩「俺ら今帰ってきて病院行こうかと思ってたんだ。しょおはどうだった？」

神「うん…まぁ…」

岩「なにかあったの？」



２人にはあったことを全て話した。



高「言えなかったんだ」

永「ああ。言おうと思ったんやけど…しょおに先言われて焦ってしもて」

岩「でも、いつまでも黙ってられないでしょ？」

永「そやけど…」






Pull…Pull…




岸「ん？れんのスマホ、なってるんじゃね？」

永「えっ？ほんまや。誰やろ…」



見慣れない番号。
通話ボタンを押して耳に当てると、相手は病院の看護師さんやった。




看(永瀬さんのお電話ですかっ？！平野さんが急変しまして、すぐにいらしてください！)

永「えっ、、わっ、わかりました！」

神「なんて？」

永「しょおが急変したって！病院行かなっ！」

高「俺らも行く！」



みんなで家を飛び出し、急いで病院に向かった。




岩「はぁっ、はぁっ…どこ？！」

神「こっち！」



病室までの道のりがやけに長く感じる。







ガラッ


５「「しょおっ！！」

医「みなさん、お待ちしてました」




ドアを開けると、先生は真剣な表情で俺らを見ていた。

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