俺らが紫耀を守るから22

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少し嘔吐表現あり。




永瀬side

ガサッ…


ゴソゴソ…





永「んん…しょお…？」





夜中、何かが隣でカザゴソ動く。


っていっても紫耀しかおらんから多分紫耀。





永「しょお…どしたぁ？」

平「んぅ…はぁ…はぁ…けほっ…」

永「えっ、しょお？」





慌ててベッド脇にあるライトをつけて覗き込めば、俺にくっついて顔を真っ赤にしとった。

どおりでこの部屋暑いなと思ったんよ。





永「しょお、ちょい触るな？うわ、顔あっつ…熱上がっとんな…」




顔を包み込むように触るとものすごく熱い。




永「しょおわかる？しょお？」

平「げほげほ……れ、、ん…？」

永「そやで。しんどいな」

平「…ふっ…ぅぅ…れぇん……しんどいっ…」

永「しんどいよな。俺ここにおるから大丈夫やで。冷えピタ替えて水飲もっか」

平(コク)




素直にしんどいって言ってくれるようになったのは嬉しい。

嬉しいけど、、素直になってしまうくらいしんどいってことやんな。



やっぱ無理やりにでもレッスン休ませればよかった。
そしたら熱もこんな上がらんかったかもしれへんのに。





永「ごめんなしょお…」

平「コホッケホケホ…」

永「咳出んなー…」




布団の中で抱きしめて、そっと背中をさする。



風邪引いたら咳出てまうのも紫耀の特徴。
ただでさえハスキーやのに、さらに声がスカスカになってしまうから本人も気にしてて。




平「けほっ、、げほげほ…」

永「大丈夫大丈夫」

平「げほっ…おぇっ」

永「えっ？」





焦ったー…

嘔吐いただけか…



念のためにタオルと袋持ってきといてよかった。
そばに置いとこ。





永「しょお、袋あるから気持ち悪なったら出してええからね。我慢はあかんよ」

平「けほっ…(コク)」

永「タオル口に当てとこか」




ほんまは蒸しタオル持ってきて当てた方が咳止まりやすいんやけどな。
今離れんのはちょっと怖い。




永「咳我慢せんでええから。治るまでがんばろう」

平「ごほごほ…んっ…おぇぇっ…」

永「うおっと。全然構わんからな。タオルに出してまい」




やっぱり気持ち悪かったみたいでタオルに戻した。
口に当てとったからセーフ。




平「ゲホゲホッ…んぇっ…こほ…」

永「もう出ない？」

平「(コク)はぁはぁ…ごめっ…」

永「謝らんでええの。しょお悪いことなんかしてへんやろ？」



全部出し終わったみたいやから、紫耀を背負って洗面所へ連れて行く。


てか、ほんま体熱すぎなんやけど。

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