6 ページ30
永瀬side
振付師さんの後をついていき、一階隅にある医務室にたどり着いた。
このスタジオの医務室来たことなかったけどここにあるんや。
覚えとこ。
もちろん、もう倒れんように監視するつもりやけど。
コンコン
ガチャ
振「失礼します」
医「あっどうぞ！」
中に入り、医務室の先生が指差すベッドに紫耀を寝かせる。
抱えてるだけで、俺にも熱が移ってきそうなくらい熱かった。
振「じゃあ俺は戻るから平野をよろしくね」
永「ありがとうございました」
レッスンになると人が変わる人やけど、ほんまはすごくいい人。
今回も色々と助けていただいたし、今日のレッスンがこの先生の日でよかった。
医「…３９.１。よくこれでレッスンできたね」
そんな高かったんや。
ほんま先生の言う通り。
俺が止めてたらこんなことにはならんかった。
無理にでもやめさせて、引っ張ってでも帰るべきやった。
永「すみません。俺が止められなかったから」
医「しばらくは要安静かなぁ…。脱水も起こしてるから点滴しよう」
永「お願いします」
ぐったりした状態の紫耀は、点滴の針の痛みを感じる余裕もないみたい。
されるがままに点滴を繋がれている。
医「あとは、しばらく無理はせず、しっかり寝て熱を下げれば大丈夫」
永「はい、わかりました」
先生は何かの確認があるとかで部屋を出ていき、紫耀と２人きり。
ベッド横の椅子に腰掛けた。
平「はぁ…はぁ…」
永「しょお…ほんまに、、アホ…」
無理ばっかするところは昔から変わらんくて、いっつもこっちがヒヤヒヤさせられる。
永「…汗すごいな」
持っていた自分のタオルで額の汗を拭ってやる。
平「んっ…んん…」
永「しょお気がついた？」
タオルが触れた感覚があったのかゆっくりと目が開いた。
宙を漂う瞳は水分を多く含んでいて、ほんまにしんどそう。
平「…ここ…」
永「ここは医務室。しょお倒れたんやで？覚えてるか？」
平「…(コク)」
小さく頷く。
点滴したばっかやしまだ効いてないんやろう。
永「今点滴してるからな。もう少しで楽なってくると思うから」
平(コク)
永「寝ときな」
平「ん…」
頭を撫でてやると、すぐに目を閉じ寝息を立て始めた。
そうや。みんなに連絡しないと。
「しょお今点滴してる。安静にしてたら大丈夫やって」
と送れば、すぐに返信がきた。
あいつらも心配してるんやんな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 273人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
晴はる(プロフ) - さきさん» さきさん、リクエストありがとうございます！承知いたしました！お話考えてみますね(*^ω^*) (2020年6月15日 14時) (
レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
さき - リクエストいいですか?紫耀くん高熱の山田涼介くんへ甘えたお願いしてもいいですか? (2020年6月15日 12時) (レス) id: 7b58fedff1 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - 赤西 仁さん» そうです。紫耀くんが好きです！じゃなかったら紫耀くんメインの小説書こうとはなってなかったと思います(*^^*) (2020年6月12日 22時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
赤西 仁 - 今さらなんですけど、紫耀くんが好きなんでしょうか？私は名前の通り赤西仁が好きですww (2020年6月12日 22時) (レス) id: c213881b7f (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - 赤西仁さん» 赤西仁さん！いつもありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*^^*) (2020年6月12日 10時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：晴はる
| 作成日時：2020年5月23日 19時
