4 ページ28
平野side
平「れんっ…けほっ…はぁっ、はぁっ…どこ、、いくの？」
廉は俺の腕を引いてズンズンと廊下を進み、さっきの控え室までやってきた。
バタンっ
永「しょお、、お前…もう限界やろ。ダンスもついてくるのがやっとやったやん。もう俺と帰ろう」
平「ごほっ…なに、、言って…ゲホゲホッ…」
永「そんな咳してなに言ってんねん。熱だってこんな上がってるし。レッスン始まってからは言わんと我慢しとったけど、もう無理や！」
平「いやっ！絶対やだ！」
廉は何としてでも俺を帰したいらしい。
俺、必死にやってる…
やってるのにどうして…
平「…れんは、、俺が嫌いなの…？」
永「は？」
平「俺が、迷惑…かけて、ばっかだから……だから、いない方がいいんでしょ……。けほけほっ…ひどいよっ……れんのバカーー！！」
永「うおっ！…しょおっ！！」
廉を突き飛ばし、部屋を飛び出して無我夢中で走った。
なんでか涙が溢れてきて止まらない。
体調ばっか崩す俺が邪魔なんでしょ？
邪魔だから帰れって…廉なんか…大っ嫌い！
平「ふっ…うぅ…ひっく…」
トイレに駆け込み、個室で１人泣いた。
拭っても拭っても涙は溢れてくる。
平「けほっ、、うっ…ひっく…ゲホゲホッ…」
泣きすぎて息苦しい。
体が熱いよ。
でも、早く戻らなきゃ。
重い腰を上げ、水で顔を洗って涙をごまかす。
パンっと頬を一つ叩いてスタジオに戻った。
ガチャ
岩「しょおっ！！」
高「どこ行ってたの！心配したんだよ！」
平「ごめん…」
４人がバタバタと駆け寄ってきて、その中に廉はいない。
ふと顔を上げると、部屋の隅でじっとこっちを見ていた。
今、廉の顔は、、見たくない。
平「すみませんでした…続き、お願いします」
振「はぁ…再開するぞ」
レッスンが再開。
これくらいやり切れる。
俺なら、これくらい…
振「ファイブ、シックス、セーブンエイッ…ここは手を伸ばして」
とにかく必死に踊った。
廉、ちゃんと見てろよ。
俺だってできるんだから。
体調悪くてもダンスくらい…
ダンス…くらい…
平「…あれ…」
振「ここは……を、、して…」
高「こ……っ…て……か？」
なんでみんなちゃんと話さないの？
岩「しょ……ぃ、、ぶ？」
岸「…ッ…！、、しょ…ぃ…える…？！」
なんでみんな俺を見て…
ふらっ…
体が傾く感覚がして意識が遠のいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 273人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
晴はる(プロフ) - さきさん» さきさん、リクエストありがとうございます！承知いたしました！お話考えてみますね(*^ω^*) (2020年6月15日 14時) (
レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
さき - リクエストいいですか?紫耀くん高熱の山田涼介くんへ甘えたお願いしてもいいですか? (2020年6月15日 12時) (レス) id: 7b58fedff1 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - 赤西 仁さん» そうです。紫耀くんが好きです！じゃなかったら紫耀くんメインの小説書こうとはなってなかったと思います(*^^*) (2020年6月12日 22時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
赤西 仁 - 今さらなんですけど、紫耀くんが好きなんでしょうか？私は名前の通り赤西仁が好きですww (2020年6月12日 22時) (レス) id: c213881b7f (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - 赤西仁さん» 赤西仁さん！いつもありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*^^*) (2020年6月12日 10時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：晴はる
| 作成日時：2020年5月23日 19時
