俺らが紫耀を守るから20

ちびっこ紫耀２ ページ42

永瀬side

ゆっくり体を起こしたちびっこは、俺を「れん」と呼んだ。

なんで知ってるん、俺の名前。


紫耀の知り合いか？
てか紫耀どこいったん？


とにかく質問攻めはよくない。
相手は子どもやし、落ち着いて、や。




永「ぼく、、どこの子やろ？」

「んぁ？」

永「お母さんは？」

「んー？れんがへんー。あはっ」

永「あはっ、ちゃうんよ。だれの子？えっ、どっから来たん？いつ来たん？なんで寝てたん？」



心を落ち着かせたのも虚しく、思わず質問攻めになってしまう。




「れぇん？おねつでたぁ？」



そう言いながらちっこい手を俺の額に当ててきた。



永「熱があるのはぼくの方やろ？冷えピタついてるやん」

「だって、、れんがはったよ？」

永「…は？」



俺が貼った？
全く身に覚えがない。


やって、俺が貼ったのは紫耀にや。
紫耀には寝る前に貼っ…




永「ぇ、、しょお…？」

平「…うん、、そぉだよ」

永「…ほんまに、しょお？」

平「こほっ、、れん、どぉしたの？」

永「好きな食べもんは？」

平「ぬれおかきぃ！」

永「生まれは？」

平「なごやー」

永「趣味は？」

平「んっと…ねるのと、どらいぶと、、といれっ！」




あっ、、、紫耀や……



うそやろ。


なんでちびっこ化してんねん。
何が起きてん…



ベッドに両手をついて項垂れてたら、そーっと顔を覗き込んできたちびっこ。



平「れんー？」

永「お前、、ちっちゃなってんで…」

平「ちっちゃなってる？」

永「ちょお来てっ！」



脇から持ち上げ、隣の俺の部屋にある全身鏡の前へ。

あっ、俺ナルシストちゃうけど、出かける前は妥協できひんタイプやから全身鏡が必要やねん。




永「見て」

平「ほぇ？う、うわぁぁぁぁぁああっ！！」



鏡には間違いなく、ダボダボのパジャマを着た ちびっこ紫耀。





ドタっ…ドタッバタバタッ！！！



岸「な、なんだなんだ？！」

高「なになにっ？！！」

岩「だれの悲鳴っ？！！」

神「うっさいんだけど！」



紫耀の絶叫で目を覚ました４人がバタバタと部屋にやってきた。



岩「えっ、れん…その子だれ？」

神「知り合いの子？」

永「しょお…」

高「しょおっていうんだー！かぁわいい〜♪♪しょおと同じ名前だねー」

岸「じゃあなんて呼ぶ？」




いまそこちゃうやろ。



永「ちゃうわ！紫耀！」

４「「へ？」」

永「だからっ！平野紫耀や言うてんの！！」

４「「……ぇぇえええっ！！！！！」」



そうなるよな。

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