4 ページ15
中島side
中「えっ、紫耀?どうした?なにがあった?」
明らかにおかしい。
声が聞こえづらくて、スマホに耳をすませた。
平(ケホ…健人くん…助けて…)
中「え、紫耀!(ドンドン)紫耀!俺だよ!ここ開けてっ頼むから!」
平(はぁ…はぁ…けん、、と…く…)
中「紫耀!!開けてって!!」
平(……)
中「紫耀っ、聞こえてる?!」
電話は繋がってるはずなのに、呼んでも呼んでもなにも聞こえなくなった。
中「これ、やべぇだろっ…」
とりあえず廊下を走り、階段をバタバタと降りて広間に行くと、待っていたスタッフさんに抱きつく勢いでつっかかった。
中「あのっ!紫耀の様子がおかしくて!すぐ鍵持って部屋に来てもらっていいですか?!」
ス「えっ!わ、わかりました!旅館の方に言ってすぐに行きます!」
それだけ言い終えると、また階段を駆け上がって紫耀の部屋の前へ。
とりあえず冷静にならないと…
中「(ドンドン)紫耀、聞こえるかな?すぐに助けてやるからもう少し頑張るんだぞ」
紫耀を不安がらせないように扉越しに声をかけて待っていると、旅館の方とスタッフさんがパタパタとやって来た。
旅「どうされましたか?!」
中「中の子、後輩なんですけど様子がおかしくて。ドアを叩いても反応がないんです。開けてもらえますか?」
旅「わかりました!」
合鍵でドアを開けてもらい、開いた先は真っ暗。
ス「ま、真っ暗…ですけど…」
中「ここにいてください。紫耀?俺、健人だよ。いるんだよな?」
そーっと足を踏み入れながら中に入った。
ん…?
何か聞こえる。
「はぁっ…はぁっ…」
中「紫耀?」
どこだ?
中「紫耀…ぇ、、あっ、おいっ!大丈夫かっ?!」
暗闇に目が慣れてきた頃、声の方に近づくとベッドの上に倒れてるのが見えた。
中「紫耀っ、わかるか?俺だよ」
平「はっ、、健人く…しん…どぃ…」
中「お前っ…すっげぇ熱あんじゃん!!」
抱き起こしておでこを触ると明らかに高熱。
本人は相当しんどいのか、泣きながら「しんどいしんどい」とうわ言のように繰り返してる。
中「大丈夫だから。病院行こうな!すみませんスタッフさん!」
ぐったりしたままの紫耀をぐいっと抱え上げ、部屋の外へ。
ス「えっ、平野さんっ?!」
中「すごい熱でっ、、病院に連れて行きたいんですけどっ」
ス「は、はい!」
大丈夫。
大丈夫だからな。
紫耀に上着を巻きつけ、車へと走った。
306人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
晴はる(プロフ) - 優准さん» 優准さん、いつも読んでいただきありがとうございます(*^ω^*)ちびっこ紫耀ちゃんは気に入ってくださった方が結構多いみたいで凄く嬉しいです!!そうですね!次は他のメンバーとも絡ませてみたいです☆これからも是非読んでやってください^ ^ (2020年5月6日 1時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
優准(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。ちびっこ紫耀ちゃん、とっても可愛かったです。他のメンバーとの絡みも見たいので、是非とも続きをお願いします。楽しみにしています(^^)これからも応援しています。お身体に気をつけて頑張ってください。 (2020年5月6日 1時) (レス) id: 26e1bf07bb (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - ichiconv6さん» ichiconv6さん、嬉しいコメントありがとうございますっ!(//∇//)喜んでいただけてよかったです!また書きたくなったら書きますね。その時はまた読んでやってください(o^^o) (2020年5月6日 0時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
ichiconv6(プロフ) - チビッ子しょおちゃん…可愛い過ぎ。次チビッ子になったら…と、楽しみにしています。 (2020年5月6日 0時) (レス) id: 9124e2aeb0 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - akacoroさん» akacoroさん、コメントありがとうございますー(*^^*)私もしょうれんコンビでその構図が好きなので一緒ですね♪ちびっこ紫耀くん気に入っていただけてよかったぁ!また登場させてみますね^o^これからも読んでやってください☆ (2020年5月5日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:晴はる | 作成日時:2020年4月12日 22時