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平野side
廉が離れていく…
俺のそばから。
紫耀バイバイって笑顔で手を振って。
そんなに俺の隣が嫌だった？
体調ばっかり崩す俺にうんざりしてたの？
涙は枯れることなく頰を伝って、廉に思いっきり手を伸ばすのに届かなくて。
平「れんっ！！やだッ…いかないでっ」
手も声も何も届かない。
俺の隣には廉が必要なんだよ。
廉じゃないとダメなんだ。
がむしゃらに走って走りまくって、ようやく廉の手を掴んだ。
平「行かないでぇっ…お願いッ…！」
永「じゃあな、しょお」
掴んだ手がサラサラと砂のように消えていく。
目の前の廉も、だんだん薄くなって…
平「やっやだっ…！れんっ！れぇんっ！！行かないでぇっ！！」
＿＿…ッ…お…しょおっ！！
平「ハッ…はぁっ…はぁっ…れ、ん……？」
永「しょお？大丈夫か？」
平「…ぇ」
永「うなされてたで？汗すごいし。めっちゃ俺の手握ってきてたよ」
手元を見れば、砂のように消えていったはずの廉の手が俺の手の中にあった。
平「…れんの手……」
永「ん？ちょっと熱測ろっか」
平「ぁっ…やっ」
永「あーごめんっ」
離れそうになった廉の手を両手でギュッと握りこんで、ぐいっと自分の胸に抱き寄せた。
永「しょおどした？大丈夫大丈夫。俺はここにおるよ」
トン…トン…と優しく背中を叩いてくれる手にものすごくホッとする。
永「手熱いなぁ。まだ熱たかそうやし」
背中にあった手がおでこに移動してくると、俺の前髪をかき上げながら手を当てて「んー…」と唸ってる廉。
なんでこんなに安心するんだろう。
平「れん？」
永「しんどいとこある？」
平「けほっ…だぃ…じょぉぶ」
永「そっか。そろそろ明るなってきたな。しょおは仕事お休みやからもうちょい寝てて大丈夫やで」
平「れぇん…は？」
永「俺？俺も休みやで」
平「ふふっ…やった…」
一緒にいれるんだ。
平「…ん、あれ？」
永「ん？なんや？」
そういえば俺、、なんで部屋にいるの？
平「けん、、と…くん？」
永「あーー…覚えてへんよな。しょおな、ドラマの撮影中に倒れたんやで」
平「ぇ…」
永「健人くんが連れて帰ってきてくれたんよ」
そうだっ…健人くんの姿がぼやけた瞬間、目の前が真っ暗になって…
また迷惑かけたんだ…
ごめんなさい。
ーーーーーー
皆さま！赤星いただきました！
いつもお読みいただき本当にありがとうございます！
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晴はる(プロフ) - すいさん» すいさん、リクエストありがとうございます！そう言っていただけると頑張って書く甲斐があります！リクエスト承知いたしました(*^ω^*)お話考えてみますね♪ (2020年4月12日 22時) (
レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
すい - はじめまして。もし良かったらリクエストで、紫耀くんが体調最悪な中立ちっぱなしの撮影だったり、長時間の打ち合わせを頑張るお話をお願いしたいです！不謹慎でごめんなさいですが弱った紫耀くんが可愛くていつもお話楽しみにしています。更新頑張ってください！ (2020年4月12日 22時) (レス) id: 3a7c2bc116 (このIDを非表示/違反報告)
ジェシーの右腕 - 晴はるさん、ありがとうございます。ズドン (2020年4月12日 15時) (レス) id: c213881b7f (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - ジェシーの右腕さん» ジェシーの右腕さん、リクエストありがとうございます！ジェシーの口調はそんなに詳しくはないんですけど、ジェシーと紫耀くんコンビは私も好きなので、お話考えてみますね。 (2020年4月11日 22時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - まなみんさん» まなみんさん！初コメとリクエストありがとうございます！！一話からだなんて、長い時間をこの小説に注いでいただけてとても嬉しいですっ…！リクエスト承知いたしました！お話考えてみますね。 (2020年4月11日 22時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴はる
| 作成日時：2020年3月17日 16時
