俺らが紫耀を守るから9

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高橋side

ここはどこ？


真っ暗な空間に自分１人だった。


やだな、、なんか怖い。









高「あっ、しょお！」



向こうに紫耀の後ろ姿が見えて慌てて駆け出した。



高「しょおっ、ねぇっ…しょおってばー！」




走っても走っても追いつかないッ…
触れたいのにどんどん小さくなっていく。



高「やだっ！しょお、おいてかないでッ…！」



行かないでッ…やだよっ！



高「しょおっ…しょおーーー！！」









＿＿ッ…とッ…いとっ！




岸「…ッ海人！！」

高「はぁはぁ…」

岩「海人…よかったぁぁ」



目を開けたらみんなの顔があって、玄樹くんの顔は涙で濡れていた。



永「海人、頑張ったな。怪我痛むか？」

高「れぇ、、ん…」


緑のマスクで話しづらい。


でも、、さっきのは夢だったんだ。
よかった…





あれ？




高「…きし、、く」

岸「ん？どうした？」



まだあまり声が出せない俺のために、岸くんが俺の口元に耳を近づけてくれた。




高「…ょ…は？」

岸「海人、もう一度言える？」

高「し、、しょ…お…は？」


おれが紫耀の名を口に出した瞬間、みんなの顔が曇ったのを見逃さなかった。



岩「海人、、えっとね…大丈夫だよ。しょおも助かったから。海人のおかげだよ。いまは自分のことだけ考えよう」


なんで誤魔化すの？
みんな、なんでそんな辛そうな顔してるの？



高「ねぇ…しょおに…会ぃ、、た…い」



ほら、、次はみんな一気に困った顔になった。

何かあったの？
紫耀に何か…



高「じ、、ん…は？」

岸「…じんはしょうに付いてるから」



付いてるって…やっぱ何かあったんじゃん。

顔見ないと、さっきの夢が現実みたいで怖いんだよ。


高「おねがっ…はぁ…しょお、、に…会わせ…はぁはぁ」

岩「海人、まだ怪我もひどいんだからあんまり喋らない方が。ね？」




会いたいッ…
会いたいんだよぉ…




高「うっぅぅ…はぁはぁ…」

永「海人…」



涙が枕に向かって落ちていく。



岸「海人、ごめんな。そのお願いは、、いまは聞けない」



岸くんが辛そうに顔を歪ませてる。
俺のせいかな？

俺が紫耀に会いたいって言ったから？



岩「海人、少し寝ようね。早く怪我治そう」



玄樹くんが目元を隠しながら頭を撫でてくれる。



高「グスッ…しょ、、ぉ…」



眠くなかったのに、あまりにも体がつらくてそのまま夢の中へ落ちていった。

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