俺らが紫耀を守るから9

special day1 ページ45

岸side



いわげん紫耀が熱出したから20時まで帰ってこないで




突然こんなメッセージが届いた。



紫耀が熱って大丈夫なのかよ！っていうのもあるけど、なんで帰ったらダメなんだ？

そもそも２０時っていう時間の縛りが謎すぎる。




俺なんで帰ったらダメなの?俺も看病手伝うよ!



ピコン



いわげんうつしたらやばいじゃん。だからダメ



それって俺だけじゃなくてみんなもじゃね？
てことはみんなにも送ってるってこと？
じゃあ玄樹が１人で看病してるのかな？



俺他のみんなにも連絡してるのか?

いわげんしてるしてる。だから帰ってこないで



俺だけじゃないならまぁ仕方ない。

最後の「帰ってこないで」はちょっとグサッときたけど。



紫耀の熱相当高いのかな…
あいつここのところ忙しかったせいか体調崩しやすくなってるし心配だ…


でもさ、、
２０時以降は帰っていいってどういうこと？
んー、わかんない。


今日は１人での仕事で、現場が巻いたこともあって早く終わった。


岸「まだ１６時じゃん…。あと４時間どうしよ」


せっかく早く終わったからみんなでゆっくり過ごしたかったのに。


なんたって今日は俺にとって特別な日だから。


でも紫耀が熱出したならみんなそれどころじゃねーか。
紫耀の体の方が大事だもんな。




とりあえず楽屋に居続けるわけにはいかず荷物をまとめて外に出た。

今日はマネさんがどうしても来れないらしくて帰りは俺一人。


裏口から出てトボトボと静かな道を歩く。



岸「はぁぁ…どこ行こ…」


行くあてもないし。


歩いていると、

見えてきたのはバッティングセンター。



岸「うおー！懐かしいっ！昔よく行ったなぁ」


なんとなく誘われるように中に入り、一時間一人で打ちまくった。
久々だったから明日筋肉痛だなこれ笑



でもまだ全然時間ある…



あっ、映画館だ。



中に入り時刻表を確認すると、ちょうどいい時間がガチガチのラブストーリーもの。



岸「これでいっか」


時間つぶしのチケットを買い、ポップコーンを持って席に着いた。









岸「はずっ…」


ガチ泣きしてしまった…声出しながら…

だって恋人が死んじゃうとか聞いてないし！

思った以上に泣いてしまい、トイレで顔を整えてたらちょうどいい時間。


岸「帰ろ」


すっかり暗くなった道を自宅目指して歩き出した。

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