俺らが紫耀を守るから11

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高橋side

みんなで車で移動中。

紫耀は廉に膝枕されて眠ってる。
おでこには冷えピタ、口にはマスク、体にはブランケット巻きつけて完全防備って感じ。



神「れん、しょうの熱は？」

高「っていうか声は？！」

永「あー、熱はまだある。多分７度後半ってとこやろ。声はちゃんと出たで。ただ無理したら途中で出なくなる可能性もあるし、音声さんにマイクの音量上げてもらうように頼むわ」

岩「そうだね。でも声が出たのはよかった。熱はかわいそうだけどね」

永「これ以上、上がらんかったらええんやけど」



廉はスヤスヤ眠ってる紫耀の髪を撫でた。





会場に到着し、眠ったままの紫耀を廉が抱えて入る。



永「とりあえずギリギリまで寝かせる。しょおも本番どうなるかわからへん。みんな、フォロー頼むな」

４「「了解！」」



スタッフさんが空き部屋の和室に布団を敷いてくださって、紫耀を寝かせ毛布をかけた。



神「俺と玄樹で音声さんとこいってくるよ」

永「ごめん助かる」

高「れん、とりあえずメイクさんと衣装さんには話して、着替えはこの部屋で、メイクは必要な道具を持ってメイクさんがここに来てくれるって」

永「海人サンキューな」

岸「れん、今スタッフさんと話してきたんだけど、予定してたアクロバットとアンコールの曲は減らす方向にしようと思う。本人は嫌がるだろうけどな」

永「確かにその方がいいな。優太ありがと。助かった」



みんなの素早い連携プレーによって準備は完璧。


紫耀も今のところ起きる様子もなく眠れてる。
さっきほっぺた触ったら、、うん…熱かったよね。

本当に大丈夫かな。




時間が迫ってきて俺らもメイクと着替えに取り掛かる。
っていってもメイクは汗で取れちゃうから髪くらいなんだけどね。



岸「そろそろしょうのやつ起こした方がよくない？」

永「そうやな」

高「れーん！しょおの着替え持ってきたよ」

永「さんきゅっ」



みんなでゾロゾロと別室に向かってるから、事情の知らないジュニアの子やスタッフさんにはかなり振り向かれた笑





ガチャ



平「スー…スー」

岩「気持ち良さそうだね。起こすのかわいそうだけど」

神「このまま寝かせてあげられるのが一番いいんだけどな」

永「しょおー、そろそろ起きようか」



廉が体を優しくトントンすると、ゆっくりと瞼が開いた。

目はウルウルでいかにも熱ありますって感じ。




平「れ、、ん…」

永「みんなで頑張ろうな」




きっと大丈夫。

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