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永瀬side
全然気付かんかった。
そんなふうに悩んでたなんて。
永「ごめん、全然知らんかった…」
それやのに俺、腹たって意地はって無視したりとか。
２０歳なってもまだまだガキやんほんま。
キュッ
永「んっ…？…しょお」
俺の服を弱々しく握ってる。
ずっと一人で不安やったはずや。
俺に気づいて欲しかったんやんな、紫耀は。
永「大丈夫。きっと声出るようになるから。俺と病院いこ」
そう言って頭を撫でてやると、大きな瞳からポロポロと涙が溢れ出した。
苦しいやろうからマスクを下ろしてやると、悔しそうに唇を噛んでる。
永「ほら、おいで。ギュってしよ」
平「グスッ…っ、、ッ＿…ヒック、、」
永「泣かんでええの。だいじょーぶ」
不安で震える背中をトントンしてやり、落ち着いてきた頃にもう一度向き直った。
永「じゃあ病院行こっか」
平(コク)
紫耀の手を握り、タクシーを拾って近くの病院まで向かった。
幸い病院はすいていてバレる心配はなさそう。
と思ったけど、俺らに気づいたお姉さんがすぐに個室に案内してくださった。
なんかすんません。
椅子に座り、隣で不安げにしてる紫耀の手を強く握ってやる。
永「…ん？」
顔を上げたら、紫耀が瞳を揺らして俺を見てた。
永「俺がおったるから。話すのも全部俺がやるからしょおはいるだけでいいんやからね」
平「……」キュッ
心なしか手が震えてて、覆うように握り直した。
ガラッとドアが開き、入ってきたのは優しそうな男の先生。
医「今日はどうされましたか？」
永「あっ、実は…」
紫耀の代わりに俺がわけを話すと、先生はマスクを下げるように促した。
紫耀がそっとマスクを外し、口を開ける。
医「んーー…ちょっと赤いかなぁ。喉を酷使しすぎたせいですね。しばらく声を出すのは控えてください」
平「…ッ！！(フルフルフルッ)」
医「どうされました？」
永「先生、、あの…俺らアイドルグループで活動をしているんですけど、明日からライブが始まるんです」
医「ライブ…ですか」
永「はい、休むなんてできません」
うーーーん…と先生は頭を抱えながら何かを考えているよう。
紫耀はやっぱりショックだったのか太ももの上で手をぎゅっと握ったまま俯いてる。
医「ライブねぇ…」
永「先生っ…頼みます！なんとかなりませんかっ？！」
紫耀やって楽しみにしてたんや。
絶対にやり遂げさせてやりたい。
ただ必死に頭を下げた。
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晴はる(プロフ) - ゆっぴーさん» ゆっぴーさんコメントありがとうございます！もしかして６章とかにもコメントくださってました？及川亮くんをどの形で入れるか結構難易度高いところなんですけど、タイミングを見て書けそうなら書いてみますね！期待はしないでくださいね笑 (2022年3月10日 21時) (
レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - どのタイミングでも良いので、キンプリメンバーに及川亮クンを入れてください。 (2022年3月10日 21時) (レス) @page2 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - 千夏さん» 千夏さん！感想ありがとうー(^^)そう言ってもらえてよかったです…(^｡^)また長くなってしまったけど…笑 リクエスト待ってます！ (2019年11月7日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
千夏 - 晴はるさん» 晴はるさん！お久しぶりです！リクエスト書いてくださりありがとうございました！私自身も花粉症がひどいので……蕁麻疹は苦手と言っていたのに書いてくださりほんとにありがとうございます^_^またリクエストさせていただきます！その時はお願いします！！ (2019年11月7日 21時) (レス) id: eaba03314e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - yuuuuさん» 承知いたしました！！お返事いただきありがとうございます(^^)頑張りますね♪ (2019年11月7日 19時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴はる
| 作成日時：2019年10月25日 6時
