俺らが紫耀を守るから11

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岸side

カチ…カチ…


岸「なぁれん、俺ついてるから寝てきていいよ？」

永「いや、いい…」

岸「でも明日朝から仕事だろ？俺昼からだから…永『なぁ優太…』ん？なに？」



隣でさっきから俯いてるから眠いのかと思って声を掛けたら、廉にしては低い声が返ってきた。



永「しょおってさ、、、俺のこと嫌いなんやと思う？」

岸「……は？」



なにを言うのかと思いきや、それっ？！

えっ、、ずっとそれを考えてたわけ？




岸「えっとぉ…なんでそう思うの？」

永「さっきさ、吸引させたの俺だけやないのに、隣にじんもいたのに、俺だけバカって言われた」




なんだ、そんなことかよ。
それで「嫌いなんかな」とか気にしてる廉、すげぇ可愛いじゃん。




岸「俺が思うに、だけど…ぜってぇそれはねぇから安心していいと思うよ」

永「なんでわかるん？」

岸「いやいや、普段の２人を見てたらわかるから笑 しょうがれんを嫌いなんてありえないし笑」

永「そっか…ならいい…」




うーーーん…まだ暗いけど、、
これは紫耀が元気になったらなんとかしてもらうしかないな。




それからは何人かと交代しながら番をした。

廉もまた倒れたりするといけないから、みんなで押して無理やり部屋に行かせたよ。




紫耀は目覚めることなく朝まで眠れてて、なんとか微熱くらいまできた。

よかった…




平「けほけほ…、きしくん…」

岸「おはよう、しょう。気分どう？」

平「だいじょうぶ。ありがと」

岸「熱下がってよかったな」



そっと頭を撫でるとくすぐったそうに目を細めた。

花粉症も薬のおかげか症状は和らいでるし、もう大丈夫そうだな。



岩「あっ、そういえばれんどうしたの？さっき声かけたけどなんか暗かったよ」

神「そうなの？」

岸「あーー…なぁしょう、昨日のことって覚えてる？」

平「けほっ…きの、、？」



しばらく「んーーー…」と考えてる姿を見守ってたら、ニッコリと俺らに向き直った。





平「えへっ、、ぜーーーんぜんっ！」

岸「……えええええぇっ！！まじかよ…」

岩「そんな驚くことなの？」

神「声デケェ…」



だってさー、、紫耀の熱が下がったら本人に廉をなんとかしてもらおうと思ってたのに、覚えてないんじゃ…



平「そういえばれんは？海人もいないけど」

神「海人はまだ寝てた。れんは？」

岩「なんか布団被ってたよ」

岸「なぁしょう、ちょっとお願いがあるんだけど…」

平「へ？」



こうなれば全て話すしかない。

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