俺らが紫耀を守るから11

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永瀬side

外出るたびにくしゃみ連発で、せっかく頑張って吸引してもらったのになぁ。



平「はぁはぁ…、、ぅっ…くしゅっ！…」



熱も上がってきてるわ。
くしゃみって意外に体力使うから。



永「寝かせてくんな」

岸「おう」



抱っこしたまま２階に上がってベッドに寝かせた。




平「ケホケホッ…はぁ、、んん…ゲホッ」

永「しんどそうやな。じんましんは…ひどくなってはないか」



じんましんはあれから悪化したりはしてない。
それはよかった。



神「れん、薬持ってきた。とりあえず飲ませた方がよくない？」

永「そうだな」



マスクを下ろして、頬を優しく叩くとウルウルの目が覗かれた。



永「しんどいな。でも薬飲んだ方が楽なるから飲もっか」



体をそっと起こして薬を飲ませ、また横にさせたけど、、なんや？ずーっとこっちを見てる。




平「れぇ、、ん…？」

永「ん？」

平「…、、れ…ん、、ばか…」

永「え？」

神「ぷっ…」



じんは隣で口を押さえて、くっくっと笑ってる。



永「えっとぉ…俺、バカ？」

平「れん…、ばかぁぁ…」

永「しょおーー…」



なんで俺だけバカ呼ばわりなんや。
吸引は俺だけがさせたわけやないのに。



永「ほら、おいで」



そっと抱きしめると、「やぁっ…」と弱い力で俺の胸を押してる。

思いっきり抱きしめてやったら、さすがに諦めたらしく大人しくなった。



永「ほら、俺のことバカなんて言うからやでー…って寝てるぅ…」


平「スー…スー…んぅ…」

神「ふはははっ！しょう最高！」

永「笑うなぁっ！」



じんは笑ってるけどなー、、、

紫耀、俺のこと嫌いなんかな…
いや、今は熱でポワポワしてるだけや。
気にすることなんてない…

でも、ちょっとグサッときた。
海人とかに言われても別にへっちゃらやのになんでやろ。





岸「おーーーい！飯だぞぉーーー！」



下から優太の大きな声が聞こえてきて、紫耀を寝かせて毛布をかけてから、じんと部屋を出た。



神「いやぁ、２人ってほんと面白いよね」

永「いや、何もおもろいとこないやん」

神「俺からしたら面白いんだよ」



全くわからん。
俺は一人でショック受けてるってのにさ。

まぁ、じんに言ったところで笑われるだけやわ。
やめとこ。






みんなで夕飯を食べ、そのあとも交代で紫耀の様子を見ながら看病した。


俺はずっとおったけど。
だって離れるとか落ち着かへんやん。

みんなには「はぁ…」ってため息つかれたけどな。

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