4 ページ4
永瀬side
起きてきたらすでに誰もおらんかった。
確かみんなでご飯行くとか言っとったっけ。
俺は断ったけど。
てっきり紫耀もかと思ってた。
あれ以来、紫耀とはほぼ口聞いてへん。
俺も意外と頑固なせいで変に意地張ってしまって。
いま紫耀と二人きりなんて気まずすぎやわ。
部屋いこ。
ソファから立ち上がり、ドアに向かって歩き出した時、
グッ
永「えっ?」
引っ張られた感覚がして振り返ると、俯いたままの紫耀が俺の服を掴んでた。
永「なに?」
平「…」
なんも言わへんし、
マスクで顔もよく見えへんし。
永「部屋行くから離してや」
平(フルフル)
永「俺には関係ないんやろ」
平(フルフルフルッ)
意味わからん…
俺どうしたらいいわけ?
まぁでも俺も意地張って子どもみたいなところあったし。
改めて紫耀の方に体を向けると、裾を掴んでいた紫耀の小さな手がスルッととけた。
永「はぁぁ……ごめん。俺も意地はってガキみたいやった。なんかあるんやろ?俺に言いたいこと。言うてみ?」
優しく問いかけると、少し顔を上げウルウルした瞳と目があった。
永「どした?」
平「…」
そしてまた俯いた。
なんかおかしいな。
今までは喧嘩した時は、俺から謝ったら紫耀も絶対に謝ってきた。
もしかして…
永「しょお、れんって言ってみて?」
平「_ッ…」
永「…もしかして、、声でえへんのか?」
平(コク)
いやな予感は的中した。
うそやろ。明日からライブやで?
永「全く?」
平(コク)
永「喉の痛みは?」
平(フルフル)
おでこに手を当てたけど熱くはない。
てことは風邪ではないんや。
じゃあなんで?
永「理由はわかる?」
平「………(コク)」
気まずそうに目をそらすと小さくうなずいた。
とりあえず話聞かなどうにもできひん…ってことで、紫耀をソファに座らせて俺も隣に座った。
永「どうしよ、、あっ、スマホある?」
平(ゴソゴソ)
永「メモ機能で会話しよう。思い当たる理由教えて?」
平(コク)
そしてゆっくり打ち込み始めた。
5分くらいしてやっと手が止まり、差し出されたスマホを受け取って読んでみる。
そこには、
ハスキーな声のせいで、すぐに枯れたり痛めたりするのを気にしてたこと。
鍛えるために毎晩発生練習していたこと。
そしたら今朝声が出なくなっていたこと。
最後に「ごめんなさい」って添えられてた。
ほんま、、アホ…
335人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
晴はる(プロフ) - ゆっぴーさん» ゆっぴーさんコメントありがとうございます!もしかして6章とかにもコメントくださってました?及川亮くんをどの形で入れるか結構難易度高いところなんですけど、タイミングを見て書けそうなら書いてみますね!期待はしないでくださいね笑 (2022年3月10日 21時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - どのタイミングでも良いので、キンプリメンバーに及川亮クンを入れてください。 (2022年3月10日 21時) (レス) @page2 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - 千夏さん» 千夏さん!感想ありがとうー(^^)そう言ってもらえてよかったです…(^。^)また長くなってしまったけど…笑 リクエスト待ってます! (2019年11月7日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
千夏 - 晴はるさん» 晴はるさん!お久しぶりです!リクエスト書いてくださりありがとうございました!私自身も花粉症がひどいので……蕁麻疹は苦手と言っていたのに書いてくださりほんとにありがとうございます^_^またリクエストさせていただきます!その時はお願いします!! (2019年11月7日 21時) (レス) id: eaba03314e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - yuuuuさん» 承知いたしました!!お返事いただきありがとうございます(^^)頑張りますね♪ (2019年11月7日 19時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:晴はる | 作成日時:2019年10月25日 6時