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永瀬side
もうフラフラで危なっかしい紫耀と肩を組み、何とか花道を歩く。
おそらく一部のティアラは気づいてるやろう。
ところどころから、「しょうくん頑張れ!」という声が聞こえてきて心があったかくなった。
当の本人は全く気づいてなさそうやけど。
ラスト一曲や。
これでライブは終わる。
肩をそっと離し、隣で見守った。
平「♪これ…ッ…っ…ぁ、、!!」
やばいっ…
全く声が出とらん!
紫耀は口をパクパクさせてて、顔には焦りの表情が広がってる。
会場も何事かとざわめき始めた。
ほんまに無意識やった。
気づけば紫耀に体をくっつけ、紫耀が持つマイクで歌ってた。
永「…な恋煩い、キミと何万回ロマンティーック」
5「「素直になれたらThis love will love forever」」
熱のせいかウルウルな瞳と目があう。
大丈夫。
俺がフォローしたるから。
きっとやりきれるから。
最後はメンステで全員で肩を組んでティアラたちにバイバイした。
「しょうくんありがとー!」とか、「しょうくんお疲れ様ー!」とか、俺らのファンって何でこんなにあったかいんやろう。
やりきった感もあって、溢れそうになった涙をこらえるのに必死で。
チラッと紫耀に目を向けたけど、立ってるのがやっとって感じで俺らに支えられたまま何処か一点を見つめてる。
余韻に浸っている余裕もなさそう。
神「みんなありがとねー!」
岸「じゃあなー!」
やりきったんや、俺たちは。
裏にはけた時には、高熱のせいでほとんど意識を失いかけていた。
ス「みんなお疲れ様。医務室運ぼう」
永「はい、ありがとうございます」
「はぁはぁ…」と肩を揺らす紫耀を背中に乗せ、みんなに声をかけて医務室へ。
熱を測ったら40度で…
そりゃあ意識も失うわ。
ってかようやりきったで。
平「はぁ、、はぁ…ケホケホッ…」
永「しょお、頑張ったな。もうゆっくり休もう」
体の汗を拭いてやりながら真っ赤な頰を包むと、少し手にすり寄ってきた気がする。
ガチャ
岸「れん、俺らついてるからシャワー浴びてきな」
永「ああ、さんきゅ」
そういえば着替えんの忘れてた。
終わってそのまま背負ってきたから衣装のまんまで。紫耀の服は着替えさせたのにな笑
ほんま紫耀のことになると周りが見えんくなる体質。自分でも笑ってまうくらいにな。
まぁ熱が下がったらとりあえずお説教や。
無理したせいで熱まで出す羽目になったんやし。
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晴はる(プロフ) - ゆっぴーさん» ゆっぴーさんコメントありがとうございます!もしかして6章とかにもコメントくださってました?及川亮くんをどの形で入れるか結構難易度高いところなんですけど、タイミングを見て書けそうなら書いてみますね!期待はしないでくださいね笑 (2022年3月10日 21時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - どのタイミングでも良いので、キンプリメンバーに及川亮クンを入れてください。 (2022年3月10日 21時) (レス) @page2 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - 千夏さん» 千夏さん!感想ありがとうー(^^)そう言ってもらえてよかったです…(^。^)また長くなってしまったけど…笑 リクエスト待ってます! (2019年11月7日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
千夏 - 晴はるさん» 晴はるさん!お久しぶりです!リクエスト書いてくださりありがとうございました!私自身も花粉症がひどいので……蕁麻疹は苦手と言っていたのに書いてくださりほんとにありがとうございます^_^またリクエストさせていただきます!その時はお願いします!! (2019年11月7日 21時) (レス) id: eaba03314e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - yuuuuさん» 承知いたしました!!お返事いただきありがとうございます(^^)頑張りますね♪ (2019年11月7日 19時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2019年10月25日 6時