俺らが紫耀を守るから11

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平野side

過呼吸は廉のおかげで治って、MCもみんなが繋いでくれた。

みんなありがとう。


ここからはぶっ通しで最後まで突っ走る。



ス「次移動！裏走るよっ！！」

岸「わかりました！」

永「しょお、俺の背中乗り」

平「はぁはぁ…ごめ、、…はぁっ」



廉におんぶされセット裏を移動する。



神「大丈夫。いま映像流れてるから呼吸整えよう」

岩「落ち着いてやれば大丈夫だからね」



椅子に座らされ、酸素缶を口に当ててくれる。


永「熱…やばいな…」

平「ケホケホッ…れ、、ん」

永「ん？どした？」

平「ぉれ、、…りき、、ぇる…かな…」

永「え？」

平「やり、、き…ケホ…る、、な…」


だめだ。
もう声が…



永「しょお、みんなでやりきろう。だから今は声出さない」

平「はぁ…はぁ…(コク)」




ス「あと３０秒で映像終わるよ！」

岸「はい！」

高「しょお、いける？」

平「はっ…ぉ、、う…」


支えられたまま位置につく。

ここから激しいナンバーが続くから気を引き締めないと。



正直体も喉も限界だけど、ティアラのためにも倒れるわけにはいかない。

来てよかったって思ってもらいたい。


もう必死で歌って踊った。
何度も歌詞や振り付け飛んじゃったけど。


最後の挨拶は、廉がそっと身を寄せて体を支えてくれて。
ティアラたちはなぜか湧いてたけど。

足元もフラフラで支えてくれてなかったらやばかったと思う。




岩「みんなバイバーイ！」

高「また会おうねー！」





バタバタッ




ぐらっ

永「わっ！しょおっ…！」



安心感からか体が前に倒れ、廉が慌てて抱きとめてくれた。



平「はぁ、、ぉめ…」

永「よー頑張った」

神「もう声がやばいね」

岸「これアンコールいけるか？」

平「ぃ、、く…」

高「でもっ…」

平「だ、、じょ…ぅ…ぁから」



精一杯の笑顔を向けた。




永「みんな、いこう」




絶対やりきる！





テ「「キング！プリンス！ティアラっ…キャーーーーー！！」」




アンコール。
本当に最後だ。



永「しょお、俺と肩組んで歩くで」

平「れ…ん」



ラスト一曲。
あと少し…





平「♪これ…ッ…っ…ぁ、、！！」


歌い出した瞬間だった。

声が、、出ない…
ただ吐息が漏れるだけ。

やばいっ…みんな驚いた顔で俺を見てるッ…
どうしよう…！




永「…な恋煩い、キミと何万回ロマンティーック」

５「「素直になれたらThis love will love forever」」



廉っ…

みんなっ…

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