5 ページ46
岸side
岸「しょう、一人にしてごめんな！」
どうしよう…
顔真っ赤だ…
触れた首筋は恐ろしいほどに熱い。
岸「体温計挟むね」
だらんとしている腕を持ち上げ、脇に体温計を挟む。
こっちの声や動きに反応すらしてくれない。
ずっと苦しそうに唸っているだけでこれ大丈夫なのか？
ピピピッ
岸「４０度超えたかぁ…」
こんな状態で一人で留守番させたなんて、仕事とはいえ自分が許せない。
岸「水っ…水飲ませないと！」
脱水は怖いし、物は食べれそうにないからせめて水だけでも。
岸「しょう、ちょっと体起こすよ」
上半身を持ち上げ、口元に飲み口を近づける。
平「はっ…はっ…ぁ…ぅう…」
岸「しょう、飲んでくれよっ…」
一口すら飲んでくれなかった。
もう俺だけじゃダメだ。
病院連れて行かないと！
ササッと上着を着せ、再びマネさんに連絡して迎えにきてもらうことにした。
岸「しょう、抱えるからね。もうちょっとの辛抱だから！」
ガチャ
マ「あっ、こっちこっち！」
岸「マネさんすんませんっ！ありがとうございます」
車に乗り込み、昨日の病院まで向かってもらう。
マ「大丈夫なのかっ？！かなりヤバそうだけど」
岸「いや…正直かなりやばいっす。熱も高くて…」
紫耀にはマスクをつけさせ帽子もかぶらせて、今は俺が胸に抱えている。
だからマネさんには顔はよく見えていない。
顔がこんなに腫れてる姿をさらすなんて、紫耀のプライドもあるし、他の病気に感染しても怖いからな。
「はぁはぁ」と胸に当たる吐息が熱すぎて俺まで苦しくなってくる。
ほんと、、リーダーなのに、年上なのに…何もしてやれずごめんな。
せめてそばにいてやるから。
マ「着いたよ！」
裏口前に停めてもらい、終わったらマネさんにはまた連絡すると伝えて足早に中へ。
岸「すみませんっ！！昨日の夜中に来たものなんですが、、おたふく風邪で！」
看「あっ…先ほど連絡してくださった平野さんですね。ではこちらへ」
そうだ、念のためさっき連絡したんだった…
パニックで忘れてた。
状態を見てやばいと思ったのか、芸能人であることを配慮してくださったのか、すぐに個室に通された。
そこにいたのは昨日の先生ではなく別の先生。
医「昨日の担当医から症状は聞いています。見てみましょうね」
すぐにベッドに寝かせ、帽子とマスクを取る。
改めて見たその顔は、あまりにも状態が酷すぎて心が痛い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 410人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさん、いつもコメントありがとうございます。読んでいただけてるんだなと思うとやる気が湧いてきます。文章力なんて全然ないので書いては書き直しの繰り返しでなんとかやってます笑 これからもよろしくお願いします。 (2019年10月24日 19時) (
レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» 書いてくれてありがとうございます。感想としては岸くんがすごく頼りになる感じで良かったです。そして赤星もおめでとうございます。晴はるさん、最近調子良いですね。やっぱり晴はるさんは文章力の才能がありますね。次の章でも頑張ってください。 (2019年10月24日 16時) (レス) id: 5952bc852d (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - 千夏さん» 千夏さん！嬉しいコメントありがとー！！私もいまだに信じられません笑 これからも小説読んでもらえたら嬉しいです(*^^*) (2019年10月17日 0時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
千夏 - 晴はるさん！ 赤星に1位おめでとうございます！ 自分のことのように嬉しかったです(T^T)！これからも無理せずに頑張ってください！！ずっと応援しています(*^▽^*) (2019年10月16日 20時) (レス) id: eaba03314e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - 愉快＠もち･ﾙｽﾗﾝさん» 愉快@もち・ルスランさん、コメントありがとうございます！赤星なんて夢みたいでまだ信じられないです笑 これからもよろしくお願いします！ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：晴はる
| 作成日時：2019年10月1日 9時
