俺らが紫耀を守るから7

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神宮寺side

まだ熱が高くてしんどいくせに、

「迷惑でしょ」「俺なんかいいから」って。


もうほんとにさ、、そこが紫耀の悪いところ…


神「はぁぁ…しょう、聞いて」


椅子から降りてベッドの横に座り、紫耀の髪をとく。
その方が顔も近いし。



神「しょうさ、今しんどいでしょ？」

平「ケホッ…ぅ、、ん」


それすらも気を使ってなのか、目線をそらして小さく返事するだけで。


神「そういうのも、、しょうの悪いとこ」

平「え…？」

神「俺は普段からしょうと仲良いし、親友だと思ってる。だからこそ悪い部分もちゃんと言いたい」

平「…ぅん」


紫耀は聞くのが怖いのか顔を向こう側に向けた。


神「こっち向いて」


反対側の頰にそっと触れてこっちを向かせる。

目はうるうるで、熱で弱ってるのに今言うべきかわからないけど、、今の方がいい気がするから。


神「しんどいならしんどいって言っていいの。甘えていいの。しょうの口癖知ってる？「迷惑でしょ」だよ。俺ら一度でもしょうに迷惑だって言ったことある？」


平(フルフル)


神「ってことは誰もそんな風に思ってないってこと。だっていつも誰かが体調崩した時、しょうも看病してくれるじゃん。あれって迷惑？」

平「め、、わく…じゃなぃ…」


神「ね。すぐ謝る岸くんも良くないと思うけど、しょうも周りに気を使いすぎ。まぁ、海人は弟って感じだからそう思うのは仕方ないけど、せめて他のやつらには甘えていいんじゃない？俺と廉も年下だけど、しょうを年上って感じたことないし笑」

平「じん…」


関西の頃からずっと紫耀のこと見てきた廉には、年下だけど紫耀も甘えやすいんだと思う。

でも廉もダウンしちゃう時あるし、他のやつらに甘えることを覚えないとね。
その時に辛いのは紫耀だよ。


廉の場合はね、、自分がダウンしても紫耀のことしか頭にないところがこれまた問題笑
世話がやけるコンビだよほんと笑


神「なんで急に不安なっちゃった？」

平「だって、、溜息…」



溜息…、、ああ！



神「それはー、熱がなかなか下がらないからしょうが辛いよなぁって思ってついただけ。もう寝ようね」


そんなこと気にしてたんだ…
ほんとに今は弱ってるんだな。


そっと布団をかけ直すと、「じん」と小さな声が聞こえた。


神「ん？」

平「…ぁの…、ぁり、、がと…」

神「ふっ…いいえ」


照れちゃって、かわいいなぁ笑


トントンすれば、もう目がトローン。
こういうとこは子どもなんだよな笑

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