俺らが紫耀を守るから7

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高橋side

廉から紫耀を見つけたって連絡が来て、慌てて楽屋へ戻った。



ガチャッ

高「れん！しょお！」

永「海人…」


中に入ったら紫耀はソファに横になっていた。

よかった…見つかって。



高「しょお、どこいってたんだよぉ…。ねぇしょおってば」



屈んで声を掛けるけど、、寝てるの…？



高「あれ、しょお？」

永「見つけた瞬間倒れてきてな。気を失ってるみたいやねん」

高「えっ…なん、、で？」

永「わからん…」



気を失うって。
…一体何があったの？



永「それにこれ…」


そう言うと廉は、そっと紫耀の服をまくった。



高「…ッ！なにっ、、これ…」


体には無数のあざ。
青くなってたり、ついさっき負ったばかりであろう赤い傷まで。


高「これ、、どういうこと…？」

永「自分でこんなんなるわけないっ…誰かにやられたんやッ！」


誰かにって…
こんな酷いこと、、

いつからっ？
なんで、、なんで一人で…




その時、うぅっ…と声がして紫耀が目を開けた。

永「しょおっ！気ついたか？」

平「…れ…ん？」

高「しょお、何があったのっ？！」

平「か、、いと？」


しばらく視線が空中を彷徨ったあと、ハッとした顔で飛び起きた。


平「俺、なんで…」

高「しょお、、どうしたの？」

平「俺、、逃げなきゃっ。ここから、、逃げないとッ…」


突然立ち上がったと思ったら楽屋から出ようとし始めて、俺らもパニック。
慌てて身体を押さえた。


永「えっ、ちょっと待てって！どうしてん？！なにがあってんっ？」

高「逃げるって誰から？！」

平「このままじゃまた…ダメっ、、ここにいちゃダメッ…早く逃げっ…」

永「落ち着けっしょお！」


取り乱す紫耀をなんとか押さえてソファに座らせるけど、ずっとブツブツと「またミスしたら、、逃げなきゃ逃げなきゃ」って呟いてて。
一体どうしちゃったんだよ。


永「しょお、なにがあったんか教えて。逃げるって誰から逃げんの？身体のあざ…誰にされたん？」



あざ…、、そのワードを出した瞬間、ビクッと身体が大きく跳ねた。


平「…いゃっ…いや、、もうやだっ…やめてぇ…ううっ、、やめてよぉぉ…うわぁぁぁ…」


そして顔を歪ませてボロボロと涙を流し始めた。




俺らはなんで、、こんなになるまで気づいてあげられなかったんだろう。
なんでもっと早く、、紫耀の苦しみに寄り添えなかった…？


廉も辛そうに顔を歪ませた。
廉の今の気持ち、、痛いほどわかるよ。

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