俺らが紫耀を守るから7

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平野side

廉と海人も出て行って、楽屋には俺一人。

そのせいかまた心が不安に包まれてきて、落ち着かない。



小道具を落とした時、パッと前を見たらディレクターさんがすごい形相で俺を睨んでたんだ…

どうしようっ…
俺っ、、失敗したから殴られる？


また呼吸が上がりそうになって、胸をさすって落ち着かせようとしてたらガチャっと扉が開いた。



D「平野、ちょっとこい」

平「あぁっ、、はっ…はい」



入ってきたのは、俺が最も会いたくなかった人。
心臓が激しく音を立て始める。


いやだっ…行きたくないっ…
みんな…！

心の中で必死に助けを求めるけど、誰にも届くわけなかった。





そのまま後ろをついて行き、倉庫のような狭い部屋に押し込められた。



D「…お前またやってくれたな。俺が担当する番組でヘマばっかりしやがってッ！」

平「ごめんなさいっ、、ごめなさっ…」

D「謝って済むと思うなよっっ！！！」

平「(ビクッ)はっ、、ごめんなさっ…はっはぁっ…やっやぁっ…ごめ、、なさ…はぁっはぁ…」



ディレクターさんが声を荒げた瞬間、体がびくりと跳ね上がって息ができなくなる。


平「ゲホゲホッ…くるしっ…はぁっ…れぇん、、はぁ、、はぁ…かぃ…ゲホゲホッ」

D「お前下手くそな芝居してんじゃねーぞ！！」ドカッ

平「ゲホッ…いっ…いやっ！はぁ、、やめてっ！…ゲホゲホッ…や、、やめっ…はぁはぁ…」


容赦なくお腹を蹴られて、頭も心も全てがパニック。

それから何分殴られてたんだろう。
もう抵抗する力も残ってなくて、冷たい床に横たわりながらなんとか呼吸を繰り返す。



D「はぁぁ、、つまんね。手応えなさすぎ。次また失敗したらどうなるか…わかってるよな」ドカッ



そう言い残してディレクターさんは部屋から出ていった。


平「ぅぅ…ふぇぇ…はぁっ、、れぇん…みんなぁ…はぁっ、、はぁっ…」



だんだん意識が薄れていく。

みんな、助けて…

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