俺らが紫耀を守るから7

4 ページ11

永瀬side

朝はなんともなかった。

でも、、ほんまはしんどかったんかもしれん。
なんのための体調チェックやッ…

それに紫耀はなんかあっても言わんやん。
そういうやつやんか。

自分を責めてもせめても心の怒りはおさまらなかった。


岸「廉、おれ 昼飯つくっ…れ、ん？」

永「………(ズーーーーーン)」

神「れんー…オーラやばいよぉ〜…」

永「はぁぁ…(ガタッ)しょおのとこ行ってくる...」

岸・神「「はぁぁ〜ぃ…」」


座っててもひたすら落ち込むだけやし、とりあえず紫耀のとこ行こ。



ガチャ


平「はぁっ…はぁっ…ゲホゲホッ」

永「しょお、しんどいなぁ」


俺、何してるんやろ。
こんな無理させて。


永「ああぁッもぅッッ！！」


頭をぐしゃぐしゃっと掻きむしった。
髪の毛 命な俺やけど、そんなん今はどうでもええわ。

くしゃくしゃ頭でベッドの横に座ったまま俯いてたら、


平「ぇ、、ん…」

永「えっ？」


声がしてパッと顔を上げると、紫耀が目をうっすら開けて俺の方を見てた。


永「しょおっ！大丈夫か？」

平「ゲホゲホッ…ぇん…ケホッ」


しんどいやろうに、弱々しく俺の方に手を伸ばしてきた。
その手をぎゅっと掴む。


永「しょおどっかしんどい？」

平「はぁはぁ…ど、、し…ケホッ…たの？」

永「…え？」

平「かお…はぁっ…くら、ぃ…ゲホゲホッ…から…」


しんどいくせに、なんで俺のことなんか…


永「しょお、俺は大丈夫やから。お熱高いからゆっくり身体休めよな」

平「ケホッ…ん…」


手をぎゅっと強く握ると安心したのか、そのまま瞼が落ちた。


こんな状態でも人のこと心配して。
てか心配させてっ…！俺のアホッ！

紫耀のサラサラな髪をそっとといた。
そして頰まで移動して優しく包む。

赤いし、めっちゃ熱い。


平「スー…スー…ケホッ、、」

永「しょーおー…」


急に３９度まで上がるって、かなりきつかったはず。
ここ最近おかしかったし、すでに身体は悲鳴あげてたんやな…



でも熱が出てよかったんかもしれん。
紫耀は熱出て動けんくならん限りは仕事休んでくれんから。


永「結構汗かいてるな」


下にタオルを取りに行き、汗を拭こうと布団をはがして袖をめくった時、


永「えっ…なに、、これ…」


赤い発疹みたいなのがうっすら腕に浮かんでいた。


永「虫刺されか？ちょっ、、お腹にも出てるやん！」


広範囲ではないけど、腕とお腹に出てる。
なんやこれ…？

じっと見つめてたら、ドアが開いた。

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す