5 ページ30
神宮寺side
喉が渇いて部屋の外に出たら、
えっ、誰か廊下に寝てる？
この後ろ姿って…
神「しょう？」
声をかけた瞬間ぴくっと反応した。
平「うっぅぅ…ぁすけてぇ…ふぇぇ、、」
神「えっ、、ど、どうした？！…体熱っ！」
いきなり泣き出すから、慌てて抱き起こすとかなりの体温。しかもおでこに冷えピタ貼ってある。
神「てかしょう、なんでここにいるの？！」
平「グスッ…しぃん…どい…のぉ…ヒック」
紫耀はしんどいって泣いてて、これは相当やばいんだな…
神「しんどいな。体熱いもんね、俺と下行こう」
紫耀の身体を抱き上げてゆっくり階段を降りる。
その間も「しんどい」って嗚咽をこぼして泣き続けてて。
紫耀がこんな素直にしんどいって言ってる姿、胸が苦しくて見てられなかった。
神「しょう、ソファに横になろう」
未だ泣き止まない紫耀を寝かせようとするけど、いやいやと首を振る。
神「やなの？」
平「ううっ、、やっ…やぁ…ゲホゲホッ、、はぁはぁ…ケホッ…ゲホゲホッ…」
泣きすぎと高熱で咳が止まらなくなっちゃって、優しく背中をさする。
平「ケホッ…うぇぇぇん…、、ぃんどぃ…の、、やだぁ…ゲホゲホッ」
神「しょう、泣くと余計しんどくなっちゃう」
多分本人も泣きたいわけじゃないんだろうけど、しんどすぎて涙が溢れてくるんだと思う。
とりあえず落ち着くまで抱っこして、落ち着いてきたタイミングで冷えピタを替えた。
平「はっ、、はぁ…はぁ…ヒック…」
神「呼吸しづらいね。熱測ろうか」
抱えたままソファに座り、一緒に毛布にくるまりながら体温計を挟む。
ピピピ
うーん…
これは、、しんどい。
「３９.５℃」
神「しょうお熱高いね。ベッド行く？」
平「グスッ…はぁ…はぁ、、…やぁぁ…」
神「いやか。じゃあ一緒にここいよな」
平(コク)
かなり辛そうだけど寝るのは嫌らしい。
とりあえずみんなが起きてくるまでは俺が付いてよう。
神「ん…」
あっやべっ。
いつのまにかソファで寝落ちしてた。
抱っこした紫耀に目線を落とす。
平「はぁ、、はぁ…ケホッケホケホッ…」
相変わらずしんどそうで、顔も赤い。
震えもひどくて。
毛布一枚じゃ寒かったな…
紫耀の体を温めるように体をさすってやる。
汗でじっとり湿った前髪をかきあげて片手で顔を包むと、俺の冷たい手が気持ちよかったのかすり寄ってきた。
もう５時か。
そろそろ玄樹が起きてくるな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 390人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
晴はる(プロフ) - りりりさん» 最新話の方にもメッセージくださってると思うのでそちらに返信いたしますね(^^) (6月13日 23時) (
レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
りりり - 更新楽しみにしてます。甘えたなしで、素のしょうくんに近い感じの雰囲気で高熱で倒れるお話をリクエストしたいですが、可能でしょうか？よろしくお願いします (6月13日 23時) (レス) id: 58c07711c4 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - しおりさん» しおりさん、コメントありがとうございます！確かに字だけ見たら似てるかもですね笑書き間違えてなくてよかったです^ ^ (2020年10月23日 21時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 盗撮（引きこもり）が何故か強盗（立てこもり）に見えちゃって、ずっと、ん？って思って読んでたんですけど普通に読み間違いでした。恥ずかしい。 (2020年10月23日 18時) (レス) id: ad67d0436a (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - かなまるさん» かなまるさん！そう言っていただけてかなり救われました！笑 結構不安だったので。また良かったらリクエストくださいね♪これからもよろしくお願いします！ (2019年6月30日 18時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：晴はる
| 作成日時：2019年6月15日 10時
