俺らが紫耀を守るから4

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高橋side

おかずを食べた瞬間、口を押さえて紫耀が駆け出した。


その後を俺らも追いかけると、行き着いた先はトイレ。


苦しそうに戻す紫耀の姿が目に入った。



岸くんが背中をさすってるけどなかなか治らないみたい。


紫耀、どうしちゃったの？

一口食べただけなのに…




みんな動揺しつつも、治まるのを待つ。




しばらくして、吐き気が治ったらしい紫耀は、そのままぐらっと後ろに倒れてきて、慌てて岸くんが受け止めそのまま抱えてソファにおろした。



岸「しょう、もうだいじょ…、、しょう？」



気がついた時には、紫耀は気を失っていた。



高「気失ってる…」

岸「まじか…」

神「なんで急に。元から体調悪かったのかな」

岩「でも、熱がある感じはなかった」


確かにここ最近ずっと変だったけど、まさか吐くなんて誰も思わなかった。
とにかく理由がわからない。



永「…おれ、の、、せいだ…」

高「れん…」

永「…無理に…食べさせ、、た、から…」



神「廉のせいじゃないよ。ずっと様子おかしかったじゃん。俺だって、なんで食べないの？って思ってたし、廉だけの責任じゃない」

永「じん…、ありがと…」



廉は、強く言って無理やり食べさせたことを攻めてたみたい。



俺は、横たわる紫耀の頬に優しく触れる。


高「しょお、やっぱり痩せたよね…」



触った頬は冷たくて、痩せすぎてるせいで頬骨が浮き出てきちゃってる。


前はもう少しふっくらしてたのに。


頰だけじゃない。
腕も足も、前のような逞しさはなくなってて。
痩せすぎだよ…



意識のない紫耀を、廉が軽々とお姫様抱っこして部屋に連れていった。









永「とりあえず寝かせてきた。理由は目が覚めたら聞こう。病院にも行ったほうがいいな」

神「それ、なんだけどさ…」

岸「ん？どした、じん？」

神「もしかしたら、拒食症じゃないかな？」



俺らはじんが発した言葉に、一瞬止まった。



４「「拒食症？」」

神「食べ物が怖くなって、食べられなくなる病気」

永「いや、知ってるけど、、しょおが拒食症なんて、そんなまさか…」

岩「でも、可能性は高いかもね」

岸「とにかく病院でちゃんと見てもらうように説得しよ」



俺らは明日説得しようってことで話がついて、そのまま夕飯を食べて寝た。




この時、ちゃんと紫耀の側についていたらって後悔するとも知らずに。

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