俺らが紫耀を守るから4

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岸side

咳が止まらない紫耀を抱きしめて背中をさする。


岸「しょう、ゆっくり呼吸して。しんどいよな。でも我慢したからこうなったんだからね」


平「ゲホゲホッ…うぅ…ヒック…ケホッ」



少ししておさまったから、再度挑戦。



高「しょお、お口！」

平「うぅー…」

岸「うぅー、じゃないの」


俺がほっぺをつつくと少しだけ口が開いた。


岸「海人、いまだ！！」

高「ほいっ！ 平『ほぇ…！(パクッ)』よし」


俺の合図で、海人が紫耀の口にスプーンを運び、なんとかくわえさせることに成功。



平「んっ…んん…」

岸「ゆっくり飲み込もう。焦らなくていいよ」


背中をさする。
時間をかけてやっと飲み込んだ。


岸「頑張った頑張った」

平「はぁはぁ…、ぅん…、でも、ごめっ…ケホッ…も、、むり…ケホケホッ」

岸「一口食べてくれただけでOKだよ」

高「じゃあお薬ね。もう一回お口開けて？」

平「うっ……んぁ…」


すげー嫌そうな顔しながらなんとか開けてくれた。

多分、さっきむせたのが相当辛かったんだと思う笑

やっと薬も飲ませられまして。



はぁ…ミッションは無事終了です…

なんか疲れたわ笑




ぐったりした紫耀をまた横にさせ、毛布をかけて寝かしつける。


岸「しょう寝ような。だるいの早くなくそう。睡眠取れたらマシになると思うし」

高「熱も高いしね」

平「…ケホッ…(コク)」



いつもは廉がだいたい紫耀を寝かしつけてるけど、今日は海人が真似してトントンしてる。


海人がお兄ちゃんに見えるわ笑

お前も成長したんだなッ…泣



一人で感動してたら、だんだんと眠たくなってきたみたいで紫耀の目がトロンとしてきた。



高「しょお、おやすみ」


平「……スゥ…スゥ…」



高「寝てくれた。岸くん、俺も寝かしつけられたよっ！」

岸「そうだな笑」




末っ子の成長に、岸にいちゃんは嬉しい限りだよ。



さて、紫耀は寝てくれたし、俺らも飯にするか。




高「いただきまーす！」

岸「はい、どうぞ」


２人で食ってると、海人の箸が止まった。



岸「どした？」

高「ねぇ岸くん、、しょおってどうして無理しちゃうのかな」



海人…



岸「だよな。でも、多分俺らが何回言っても直らないと思うな。元々の性格がそうなっちゃってるから。せめて、もう少し俺らに頼るように言い聞かせることはできるかもしれないよ」

高「…そうだね！」




いつも無理して体調を悪化させてしまう紫耀。

こっちは心配で、身がもたねーよ。

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