俺らが紫耀を守るから4

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神宮寺side

岸くんと廉が遅れて入ってきて、廉の目を見てすぐに、あぁ泣いたんだなってわかった。


普段、廉はあんまり泣いたりすることはないけど、紫耀のこととなるとやっぱり自分でも歯止めが効かなくなるみたい。



この間だって、紫耀が予定時刻より少し遅く帰ってくるってなった時も、ずーっと起きて待ってたからな笑




とりあえず廉にも安心してほしかったから、紫耀の手を握らせた。


紫耀に微笑む廉を見て、俺らも自然と微笑んだ。




神「これからはみんなで代わるがわる側にいることにしよう」

岩「そうだね！その方が安心だし」

高「いつ目が覚めてもいいようにね！」

神「じゃあ順番…永『あの、さ…』ん？どうした、廉」


紫耀の手を握っていた廉が急に立ち上がって、俺らに向き直った。


永「あの、、さ、俺が…付いててやりたい」

神「いや、順番でいいじゃん。それに前に倒れたの覚えてる？またそうなったら」

岩「そうだよ。廉が倒れたら紫耀だって悲しむよ」


永「頼む…、側にいて、やりたいんや…。いや、側にいないと…紫耀が、、消えてしまいそうで……怖いッ…」



廉は声を押し殺しながら、そう言った。



高「れん…」

岩「でも…無理したらまた …岸『わかった』ちょっと岸くん！」

岸「でも廉、絶対無理はしないって約束して。それが守れないならダメ」

永「わかった、約束する。優太ありがとう」


正直心配だったけど、廉に任せることにみんな同意した。
こういう時の岸くんって、やっぱリーダーなんだよね。


もちろん俺らもくるし、サポートしながらやれば大丈夫か。



それからは基本、廉が側についてた。
廉は、紫耀が目覚めるまでの間、仕事を休むと宣言して無期限活動休止にした。
事務所の方にはかなり反対されたみたいだけど、廉の意思は固かった。


大学も一時休学扱いにしてもらったらしい。


それだけ廉も本気なんだな。



ガラッ
神「廉ー、着替えとか持ってきたよ」

永「おー、じんサンキューな」


廉は泊まり込みで看病してる。
初日にみんなで医者の先生に頼みに行ったんだ。

いつ目覚めるかわからないから、かなり渋られたけどね。



岩「しょおはどう？」

永「毎日声かけてるけどな、まだ目覚めへん」

岩「そっか」

高「しょお、早く目覚ましてね」


海人は紫耀の手をぎゅっと握った。



永「優太は？」

神「なんか仕事が押してて、来るの遅くなるらしいよ」

永「そっか」



俺らはしばらく話してから帰った。

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