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平野side
平「やっ…やめてっ！！！」
必死に両耳を押さえるけど頭の中に響く声は全くやむことがなくて、、あいつらがすぐそこにいるみたいに。
平「…はぁっ、、あれ…あれがないと…」
そばに転がっていたバッグを手繰り寄せた。
ゴソゴソ…
平「はぁ…はやく、、やらなきゃ…」
ざくっ
平「んっ……はぁ……はぁ…」
シュッ
ポタ…ポタ…
床に広がっていく赤。
それを見るだけで心が落ち着いていく感じがするんだ。
ああ、俺はちゃんと生きてるって。
平「…はぁっ……もっと…」
「なにやってねん！！！」
平「あっ！いやっ…！返してっ！！」
刃先を腕に近づけた時、思いっきり誰かに取り上げられた。
平「だめっ！切らなきゃっ…お願い返して…返してよ！！」
「落ち着け紫耀！！」
平「だめっ、、ダメなのっ…切らなきゃ…だめだから…」
とにかく必死にそれを取ろうとしたけど体に力が入らず簡単に交わされてしまう。
カラカランっ
「大丈夫、落ち着いて。もう一人で苦しむな、大丈夫やからな」
ナイフを遠くに蹴ったその人は、俺を前から抱きしめた。
この香り…知ってる…
平「……だい、ご…？」
西「そうや。お前はほんま、、なんでこんなこと…また一人で抱えてたんやろ。だからって自分の体傷つけたりしたら絶対にあかん」
平「…俺っ、、おれ、ごめんなさいっ…」
西「しんどかったな、もう大丈夫やから」
平「うぁぁあっ…」
恥ずかしげもなく声を出して泣いた。
それくらいもう限界だったのかもしれない。
誰かにそう言って欲しかったんだ。
平「はぁ…」
西「あっ！とりあえず止血しよ！！待ってて！！」
血を流しすぎたせいか頭がぼーっとする。
大吾はティッシュを持ってきて優しく押さえてくれた。
平「…ごめ…」
西「いいから俺にもたれとき」
平「ん…」
今の俺は大吾にもたれかかってないと一人で座ることもできない。
情けないな。
しばらく止血してようやく血が止まった。
西「まだぼーっとする？」
平「ちょっと…」
西「少し横なろか。てかさ、紫耀、熱あるやろ？普通に体熱いねんけど」
平「わかんない…」
朝特に測らなかったし、だるいのはここ最近ずっとだし。
西「スタッフさんには少し休ませてもらえるよう話してくるから。戻ってきたら理由話して」
平「…」
西「大丈夫やから」
そう言って俺の頭を撫でると出て行った。
久々会ったのに大吾に情けないとこ見せちゃったな。
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晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさんありがとございます！なかなか難しくて無駄に長くなっちゃったのがそこが反省点かなと思います！リクエストありがとうございます！もしかしたら登場人物は選ばせていただくかもしれません。人多いと難しくて…お話考えてみます！ (4月21日 23時) (
レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - メイメイさん» メイメイさんこんばんは！いつもありがとうございます(^^)お返事遅くなっちゃいました！コーチェラやインライや幸せいっぱいで嬉しいですね(*^^*) (4月21日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» 書いてくれてありがとうございます。良かったです。今回は終盤になるまで悪役の正体が伏せられたままでしたね。いつもとは違う楽しみ方を出来たのでとてもドキドキしながら読むことが出来ました。紫耀くんは沢山の優しい人に囲まれて幸せ者ですね。とても面白かったです (4月14日 7時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» リクエストです。紫耀くんが帰り道の途中傘を持ってなくて雨宿りしてる男子高校生を見かけます。紫耀くんは高校生に傘を貸してあげ自分はびしょ濡れになりながらも帰ります。その結果翌日高熱になってしまいます。看病役は有岡くん、知念くん、勝利くん、松島くんです。 (4月14日 7時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
メイメイ(プロフ) - 雑誌は予約できましたか？凄い繋がらなくて何とか日本版は予約できました‼️先ほどはMVみて言葉にできないくらい素敵でした。仕事も今日からGWあけまでやすみがあまりないので紫耀君達見て、晴はるさんのお話読んで癒されたいと思います😃 (4月12日 1時) (レス) id: cb525dcc9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴はる
| 作成日時：2024年2月25日 21時
