俺らが紫耀を守るから55

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永瀬side

どうしても伝えたかったことは話せた。

頼って欲しかったってこと。

でも、俺を頼ろうとしてくれてたんやろってこと。

そのこともちゃんと謝りたかったから。


俺が気づいてやってたらこんなしんどい思いせんで済んだはずやもん。

一人で我慢してしんどかったはずやし。


なんとか薬だけは飲ませてまた横にさせた。


トン…トン…


頭を撫でた後、お腹を優しくトントンしてたら少しづつ虚になっていく紫耀の目。

もう少しで寝るかな。





トン…トン…



様子を見てたらゆっくりと瞼が閉じていき
静かに寝息を立て始めた紫耀。

マネさんのおかげでしばらくオフにできたし、よく寝てよく食べてゆっくり体休ませれば良くなるやろう。


永「よいっしょ」


そっと毛布をかけてベッドの隣に腰掛けた。


永「はぁ…」


高「れん？」

永「ん？海人、どしたん？」


突然ドアの方から声がして、海人が隙間から覗いてた。


高「しょお、大丈夫？」

永「おう、さっき起きたから薬だけ飲ませてまた横にしたらすぐ寝たわ」

高「そっか。しんどそうだった？」

永「んー、そこまでかな。熱も少しづつ下がってきてるって感じ」

高「よかったぁ」


海人も紫耀の寝顔を見てホッとしたのか、俺の隣に腰掛けた。


永「寝やんの？」

高「れんもでしょ、それを言うなら」

永「俺は別に」


紫耀が心配やしそばにいてやりたいし。


高「じゃあ俺もいる」

永「ええって、ちゃんと休みや」

高「だーかーら！それはれんもなの！」


結局こいつの空気に飲み込まれ、一緒に紫耀の部屋で寝ることにした。


布団だけは敷かせたわ。


二人で一つの布団にぎゅうぎゅうになってるけど、俺らも疲れてたこともあって気づいたら寝てた。






岩「じー…」

永「うわっ！！えっ、玄樹！お、おはよ！」


目を開けたらドアップの玄樹が目の前にいて、そりゃ声出るて。


岩「海人も一緒に寝てたの？」

高「んー…玄樹くんおはよぉ…」


海人もお目覚めらしい。


岩「仲良いね笑 しょおは大丈夫だった？」

永「おう、薬だけは飲ませてそれからずっと寝てたわ」


額に触れるとかなり熱がマシになってる。

薬の効果が出たんだろうな。よかった。


平「んぅ…」

永「あっしょお起きた？」

平「…れん…」

永「おはよ。熱下がってきたね。しんどくない？」

平「…ん、、だいじょうぶ」


昨日よりも顔色はいいし体も楽そうやな。

今日紫耀はオフやからたっぷり寝たら熱は下がるやろう。

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