俺らが紫耀を守るから54

ちびっこ紫耀6 ページ6

岸side

岸「病院連れていこう」

神「俺車出すわ。待ってるから準備したらきて」

永「さんきゅ」


神宮寺が車を出してくれることになって、俺らも急いで支度。

ただ全員で行くわけにはいかないし、玄樹と海人はお留守番。


岸「毛布であったかくさせてるし大丈夫だな」


紫耀は寒くないように毛布で巻いて廉が抱き上げてる。


高「…ねぇ、やっぱり俺も…」

岩「海人、心配だけどさ、3人に任せて俺と待ってよ。大人数で行ってバレて騒ぎにでもなったりしたらしょおに負担かかるしね？」

高「…そうだよね。うんわかった。岸くん、れん、しょおをよろしくね」

岸「おう！任せろ！」




神「あっきた！もう出られるよ。いま電話して予約しといた」

永「さすがぐうじ。やること早いわ」

神「まぁね。じゃあ行ってくる」

岩「うん、お願いね」

高「なんかあったら電話してよ！」

岸「はいはい」


神宮寺が運転してくれる車で紫耀かかりつけの病院に向かう。

紫耀ってほんとは26歳の平野紫耀なわけだから、ちびっこになった状態だと保険証も何もかも情報が違ってるわけよ。

突然変異的な感じだから。

だから新規の病院には連れていけなくて、事情を知ってる先生にしか診てもらえないんだ。


紫「けほっけほけほ…」

永「また咳出始めたな」

岸「熱かなり上がってるだろうしな」


廉の腕の中でくたっとなってる紫耀は見るからにしんどそうで、俺が代わってやれたらっていつも思う。


紫「…んぅ、、れぇん…？」

永「ん、おっきした？しんどくない？」

紫「しんどくぁいよ…？」

永「そっか」


しんどくないって言いながらも胸にもたれかかってるし、目はうるうるだし、ちびっこになったとしても中身は平野紫耀だから。
きっとしんどいところを隠しちゃうのも一緒なんだろう。


紫「…れぇん、、とんとん…」

永「ん、トントンな」


廉が背中をトントンしてやると嬉しそうにニコッとした。

可愛いなぁ。


永「きっさん顔キモい」

岸「キっキモいって…別に普通だし！」

神「もう着くよ」


病院に着くと看護師さんが裏口から通してくださって、診察室へと案内された。


看「こちらでお待ちください。紫耀くんの熱を測っておいていただけますか？」

神「わかりました」


椅子に座り、体温計で熱を測れば39.5。

めちゃくちゃ上がってるじゃん…


紫「…んーー…」

永「しんどいなぁ」


胸にぐりぐりしてくる紫耀の背中を優しく撫でてあげてる廉。

ちょっと痛そう笑

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