俺らが紫耀を守るから54

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少し嘔吐シーンあります。

永瀬side

永「なんやあいつ」


めずらしく話しかけてきた紫耀。

何か言いたげやったけどなんやったんやろ。


神「今日早めに終わったらみんなで飯行かない？」

岸「あっいいじゃん！」

岩「岸くんの奢り？」

岸「えっ？あ、、ちょっと俺今日は用事が…」

永「いや今いいじゃん！言うてたやん」


相変わらず奢りとなるとワタワタする優太はおもろいわ。

いつも男気ジャンケンなんやけど、だいたい優太が払わされてるから笑

だって毎回グーから出すんやもん。


ス「全員の撮影からなので、そちらにお願いします」

神「はい」

永「お願いしまーす」


まずは全員での撮影、そのあとにソロカット。


高「ちょっと岸くん近い」

岸「いやいやそんなことねぇーって」

岩「もー喧嘩やめてよ」

カ「いいねー、もっと笑ってみようか」


カメラマンさんもなんか乗ってきたみたいやわ。


そういえばいつもワイワイやってる先頭にいるあいつが静かやな。


永「しょお、静かやな今日」

平「…あっうん」


少し微笑んでまた俯いた。

やっぱなんか変なんよなぁ。


永「そう言えばさっきなんやったん？ほらなんか言いかけてたやん」

平「いや、、あの……あのさ…」


目を泳がせて、らしくないっていうか…


永「うん」

平「あっ、あの…れんっ、カ『平野くん笑顔こっちにもらえるー？』あっ、、はい」


またタイミング悪くスタッフさんの声で遮られた。


永「なんか、大事なことなん？」

平「…ううん、なんでもない」


ん？変な紫耀。



平野side

平「はぁ…」


またタイミングを逃した。

今言えたのに、なぜか言葉が出てこなくて。


体は時間が経つごとにどんどん重くなってて、めちゃくちゃしんどいし寒気も頭痛もする。

早く廉に頼りたいのにいざ目の前にするとなんで言葉が出ないんだろう。


平「ふぅ…はぁ…」


呼吸が苦しい。

なんかボーッとする。


ス「お昼にしまーす」

高「お腹すいたー」

岩「お弁当だー！」


どうしよ…

ちょっと、気持ち悪いかも。


神「しょう？行かないの？」

平「えっ、、あっ…トイレ寄ってから行くわ」

神「おっけ」


はぁっ、はぁっ、、


ガタッ

ドタドタッ

バタンッ


平「おぇぇぇえっ…！！」


慌ててトイレに駆け込み間一髪で間に合った。


平「ﾊｧﾊｧﾊｧ…きもちわるっ…おぇっ…」


廉っ…

廉しんどい…しんどいよぉ…


戻しながらなぜか涙まで溢れてきて、寒い個室で一人泣いた。

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