俺らが紫耀を守るから54

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平野side

平「ふぅ…」


朝からドラマの撮影があって今日も早朝に家を出た。

どうしよう、、マジで体重い。


これやってる。

多分うつったんだ。


平「お願いします…」

メ「平野さん顔色悪いですけど、大丈夫ですか？」

平「大丈夫です」

メ「少しファンデーション濃いめにしときますね」


顔色が悪いからメイクさんが隠してくださった。


これでメンバーにもなんとかバレずに行けそう。

このあとみんなに会うから。


平「はぁっ……んん…」


きつい…


監「平野くん大丈夫？」

平「すみません、、大丈夫です」


皆さんに心配かけてる。

こんなんじゃダメだ。

結構頭使う役だからボーッとしてる頭ではなかなかきついんだけど、気合いで撮影を乗り切った。


平「やりきった…」

ス「お疲れ様でした」

平「お疲れ様です」


このあとはメンバーと撮影があって、そのあと打ち合わせで、、

目まぐるしい。


平「うっ…」


寝不足もあって目眩がする。


「紫耀？」


平「え？」


知ってる声がしてパッと振り向くと、見えた顔に安心した。


中「やっぱ紫耀だ。おつかれ。ドラマ？」

平「健人くん…」


中島健人くんだ。

安心して力が…


中「おわっ！！えっ、どうした？体調悪いの？」

平「(フルフル)平気…」

中「いや、平気って…」


倒れそうになったところを健人くんが支えてくれて、思わず体を預ける。

健人くんの香り久々。
なんでこんなに安心するんだろ。


中「まだ仕事？」

平「はい、このあとメンバーと」

中「メンバーたちは知ってるの？体調のこと」

平「…ううん」

中「だと思ったわ」


言いたくないもん。

心配かけちゃうから。


中「廉に俺から連絡しようか？」

平「あっ、言わないで！」

中「言わないでってなぁ…」

平「お願い健人くん」

中「…はぁ、わかった。でもしんどくなったらちゃんとみんなを頼れよ？紫耀が倒れたらみんな悲しむからな？」

平「…わかった」


健人くんと約束を交わして、タクシーまで優しく支えながら送ってくれた。


中「薬は持ってる？」

平「うん」

中「ちゃんと飲んで、無理はすんなよ？」

平「健人くんありがとう」


先輩の優しさに触れて心が温かくなった。

本当に風邪薬は持ってたから水で流し込んで。

少し目を閉じてたらあっという間にスタジオ。


もうみんな来てるのかな。

バレませんように。


ガチャ

岸「おう！」

岩「おつかれさまー」

平「あっおつかれ」


岸くんと玄樹がいた。

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