俺らが紫耀を守るから54

メリークリスマス３ ページ35

マネさんside

永「マネさん頼みます」

マ「おう！」


クリスマスの今日。

平野が熱を出してしまったらしく、平野の分の仕事はなんとかキャンセルできたけど全員分はずらせなくて。

ほんとはみんな仕事をずらして一緒に居させてあげたかったんだけどな。


ガチャ

マ「失礼しまーす」


永瀬から預かった鍵でキンプリハウスにやってきた。


マ「静か……って当たり前か」


いつもはあいつらがいる時にくるから、こんなに静まり返ってるのは初めてで緊張する。


平野の部屋は…2階上がってすぐのとこだったよな。

きっと部屋にいるだろうし。


マ「あっ、えっ？ノックすべき？」


しばらく部屋の前で考えてとりあえずノック。



コンコン


返事ないな。

寝てるか。


ガチャ


平「…ひっ」

マ「平野？」

平「…えっ、マネさんっ…」


あっ起きてた。

布団の中から不安気にこっちを見てる頬がピンクで目をうるうるさせた平野。

熱高そう。


マ「あいつらに様子見てきてほしいって頼まれてさ。風邪はどうだ？」

平「ん、大丈夫。マネさん…迷惑かけてごめんなさい」

マ「謝らなくていいよ。なかなかオフあげられなくてごめんな」

平「ううん、体調管理できない俺が悪い」


平野ってポジティブな子なんだけど、風邪引いてるとネガティブになっちゃうところがあって。


マ「責めないの。誰だって体調崩す時はあるんだからな？いつも頑張ってる姿ちゃんと見てる。ありがとう」

平「マネさん…」


サラサラの髪を撫でてやると少し微笑んでくれた。


マ「ご飯は？食べた？薬は？」

平「ん、けほっ…さっき岸くんが作ってくれたお粥食べて薬飲んだ」

マ「それはよかった。熱測ってみよっか」


熱を測ると「38.3」

朝は38.5だったそう。

薬飲んだらしいし少しづつ下がってはきてるのかも。


平「けほっ、、ゲホゲホ…ごほっ…ゴホゴホっ」

マ「おお、大丈夫か？」


突然咳き込み始めるから布団に手を入れ背中をさする。

めちゃくちゃ背中あっつい。


平「けほっ、、はぁ…はぁ…」

マ「しんどいよな。少し寝れそう？俺まだいられるから」

平「…ほんとに…はぁっ…いる？」

マ「うんいるよ」

平「よかった…」


安心したのか、ゆっくりと目が閉じていってすぐに寝息が聞こえてきた。

しんどいだろうに、やっぱ一人は寂しくて眠れなかったんだ。

ふと見えた机の上にはプレゼントらしき箱。

プレゼント交換も楽しみにしてるんだ。


平野が早く良くなりますように。

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