俺らが紫耀を守るから54

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平野side

平「…はぁ…」

ス「では撮影始めまーす」


衣装とメイクを済ませてスタジオにきたものの、ものすごく体は重いし頭はぼーっとする。

息が熱い気もするから熱があるのかも。


ス「平野さん、はじめそちらにお願いします」

平「…あっすみません」


仕事に集中しないと。

カメラマンさんの指示通りにポーズを決めていく。

正直どう動いてるのかもわからないけど、なんとかこなせてるよね？


カ「いいね。その儚い表情」


儚い表情してるつもり全くなかったんだけど、熱でそう見えてるのかな。




そこから何ポーズか撮影が進んでいってるけど、どんどん目の前がぼやけてくる感覚。


平「はぁっ…はぁ…」

カ「少し笑えるかな」

平「…くっ、、」


きつ…

なんか、ぼーっとする。


カ「平野くん？」


はぁ…はぁ…


あれ、、目の前が歪んで…


カ「平野くん聞こえる？」


…ぐわんっ


カ「平野くんっ？！！」

ス「平野さんっ！！」


その瞬間世界がぐるっと周り、体が打ち付けられるような感覚を感じてそこで意識が途切れた。







平「…はぁっ…ん…」


あれ、、ここ…


有「あっ気がついた？」


この人、、


平「えっ…なんで…」

知「俺もいるよー」

平「…えっ」


なんで有岡くんと知念くんが…


有「ここは平野の楽屋ね。平野撮影中に突然倒れたんだよ」

平「えっ」


そっか、あの世界が歪んだ時に俺倒れたんだ。


有「高熱だって。一応医務室の先生に診てもらったから」

平「すみません…」

知「謝らなくていいの。過労と寝不足と貧血もあったって。無理しすぎだよ」

平「…はい」


そんなに…

先輩方にご迷惑おかけしちゃった。


有「もうすぐマネさんくるからね」

平「…はいわかりました」


マネさん、たしか廉たちのこと、見ててくれたはず…


こっち来て大丈夫なのかな。

俺のせいで廉たち放ってなんてやだし。


有「まだ熱高いから少し寝ときな。来るまでもう少しかかると思うから」

平「あっはい…」


そう言うとお腹をトントンと優しく叩いてくれる有岡くん。


ダメ、、先輩の前で…寝る…なん、て…


意識とは反して体は正直で、だんだんと瞼が下がっていき、いつのまにか眠りに落ちていた。


…さむっ…


ふわっ


平「…んん」


なんか、あったかくて安心する感じの…


平「…んっ」

長「あっ起きました？」

平「…えっ？」

長「寒そうだったから俺らの上着かけたので！」


今度は長尾くん…


えっ、これは夢？

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