俺らが紫耀を守るから54

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永瀬side

永「気持ち悪なってもうたか」

岸「俺マネさんに連絡してくるわ」

永「たのむ」

高「俺スタッフさんのとこ行ってくる。これじゃ撮影無理だもんね」

永「せやな。頼むわ」


さすがのチームワーク。

とりあえず今できることをやらないと。


平「はぁっはぁっ…おぇっ…はぁ…きもちわるい…」

神「気持ち悪いね。出せるだけ出しちゃいな。我慢しなくていいから」

平「…きもちわるい…のに、、でない…」

永「あっ」


俺確か水…あった！


永「しょおこれ、水飲んだら吐きやすくなるから」

平「…ん」


ペットボトルを渡すとコクコクと飲み、すぐに目を見開いてゴミ箱に勢いよく戻し始めた。


平「おぇぇっ…！！はぁはぁっ…」

岩「鼻血止まんない…」


玄樹はひたすら鼻にティッシュを当ててくれてるけど、どんどん真っ赤に染まっていく。


平「…うっ、、はぁっ……ぼーって…する…」

岩「横にさせたいけど鼻血止まらないしな」

永「壁にもたれさせて座らせよ」


壁際に移動して紫耀をもたれさせた。




バタバタっ

ガチャ

岸「マネさん下に車つけるから来てって！」

高「スタッフさんに言ってきた！こっちは延期でいいので早く病院にって！」

永「2人ともありがとう！とりあえず駐車場行こ！」


早く病院に連れて行ってあげないとこのままじゃ危険や。


岩「しょお立てる？俺が鼻押さえながら移動するから」

岸「しょう背中乗せて！」

神「俺体支えるわ」

高「荷物持つね！」


みんなで優太の背中に紫耀を乗せ、玄樹は鼻をティッシュで押さえながら、じんは体を支えながら、海人と俺でみんなの荷物を抱えスタッフさんに頭を下げながら駐車場に向かった。

楽屋の床も血で汚れてもうてるから、それもスタッフさんに謝ってお願いした。


マ「あっきたきた！こっち！」

神「マネさん病院へ！」

マ「おっけ！平野どんな感じなの？！」

岩「それが、、全く鼻血が止まらなくて、貧血起こしてるみたいで」

永「楽屋でも戻しちゃって」

マ「重症だな。とにかく乗せて。病院いこう」


後部座席に座らせ俺と玄樹で紫耀を挟んで座った。


平「ぅ、、はぁ…はぁ…」

永「しんどいな。これから病院いくで。もう大丈夫やから」

平「くらくら…して、、きもちわるい…」

永「もたれとき」


俺にもたれさせて背中をさする。

病院まではそう遠くないはずなのにやけに道のりが長く感じた。


高「しょお…」

永「…大丈夫」


血が止まらんってほんまに怖い。

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