俺らが紫耀を守るから51

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岸side

岸「おつかれっした！」


今日はめずらしく昼までの仕事。

あーまじで腹減った！！

だっていつもなら今頃楽屋で弁当食ってたらするからさ。


岸「すみません、〇〇５丁目の橋まで」

運「はい」


タクシーに乗り込んで「ふぅ…」って一息。


なんか食って帰ろ。
この前スタッフさんから５丁目に美味しい蕎麦屋があるって教えてもらったんだよね。

スマホで行き方調べとくか。


Pull……岸「うわっ！！あっ、びっくりした」


急に電話くるから。
運転手さんも驚かせちゃったよ。

紫耀から？どうしたんだろ。


岸「もしもし」

知(あっ岸？)


紫耀じゃない…

この声って…たしか…


岸「その声…知念くんっすか？」

知(うん、岸ってもう仕事終わってる？)

岸「はい、終わってますけど？」

知(ちょっとこられる？３丁目のBスタジオなんだけど)

岸「３丁目の…ああっ！運転手さんストーップ！！」


キキィッ…！


運「え？！！な、なんですか？！」

岸「すんません！ちょっと待ってください！」

知(なに？！岸大丈夫？！)

岸「はい！Bスタジオのそばにいるので今から行きます！」

知(おっけ。待ってるね)


何かはわかんないし、なんで紫耀のスマホに知念くんが出たのかもわかんないけど、とにかく行ってみるか。


岸「運転手さんすんませんでした！！ここでおります！」

運「えっ、あっはい」


お会計をしてタクシーを降りると、そのままBスタに急いだ。

たまたま近くにいて助かった。


岸「…どこだろ」


スタジオについたもののどこに行けば…


知「岸！！」

岸「知念くん！」

知「ごめんね突然」

岸「いえ、それより急にどうしたんですか？しかもさっき、しょうのスマホに出てましたけど…」

知「あー…まぁあとで話す。とりあえず一緒に来て」

岸「？わかりました」


少し様子のおかしい知念くんの後についていくと、有岡くんと知念くんの名前が書かれた楽屋に着いた。



ガチャ

知「岸来たよ」

有「おう、おつかれ。ありがとね」

岸「お疲れ様です！突然でびっくりしましたけど、、って…誰か抱きしめてます？」


楽屋には誰かを抱きしめたまま座ってる有岡くん。

顔が見えない。


有「こっちにきて」

岸「あっはい」

有「ちょっと代わるわ」

岸「へ？」


えっ俺が抱きしめるの？

なんでなんで？

そもそも誰？


有「平野くん、岸がきたよ」

岸「え、しょう？！」


まさかの、抱きしめられてたのは涙でぐちゃぐちゃになった紫耀だった。

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