俺らが紫耀を守るから51

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平野side

平「岸くん…怖いよ…」


岸くんの目が真剣でなんだか怖い。


岸「しょう、誤魔化さないで。ちゃんと言って」

平「…(ふるふる)ほんとに、なんでもない…」

岸「…ほんとだな？」

平「…」


俺の目を覗き込んでくる岸くん。

その目力に圧倒されそう。


平(…コクン)

岸「…はぁ、わかった。話してくれるまで俺はいつまででも待つから、1人で抱えたりすんなよ？」

平「…うん」


岸くん、ごめんね。

本当のこと言えなくて。

言ったらきっとみんなも辛い目に合うかもしれないから。


岸「俺仕事行ってくる。しょうも頑張ってね」

平「うん」


岸くんを見送ってリビングのソファに座った時、そばのスマホが鳴った。


平「…あ」



(今すぐ来い)



行かなきゃ…







学生「やっと来たし。おせぇーんだよ」

平「…すみません」

学生「買ってきた？」

平「はい、これ…」

学生「…てめぇっ！銘柄が違うんだよ！！」

平「(ダンッ)いっ！！…ご、ごめんなさいっ！」


思いっきり壁に飛ばされ背中を強打した。

この人たちはこの前の収録で一緒だった学生さん。

俺今、この人たちにいじめられてるんだ。


学生「たく、バカにも程があるだろ！」

学生「残念だねー平野くん」

平「…もう、やめてください…」

学生「は？そんなこと言ってメンバーにも手出されたいの？」

平「…それは…」


メンバーを傷つけるなんて絶対にさせない。

それなら、俺1人が傷つく方がずっとマシだ。


学生「明日も来いよ」

平「…はい」


今日は1時間で解放された。


平「…うっ」


俺なんでこんな目にあってんだろ。

なんか、、泣けてきたし。


有「平野くん？」

平「…えっ！」


下を向いてて気が付かなかった。

顔を上げたらすぐ前に有岡くんがいて、泣いてる俺を見て目を見開いてる。


有「えっ！どうしたのっ？！」

平「…あ、いやっ…」


ポロポロ流れてきて涙止まんない。
どうしよ…


有「とりあえずこっちおいで」

平「…んっ、」




有「はい、ハンカチ。大丈夫、落ち着くまでいるからね」


そのまま連れてこられたのは有岡くんの楽屋。

ハンカチを貸してくださった上に背中をさすってくれてる。


平「ぐすっ…」

有「大丈夫だよ」


有岡くんの優しさにまた涙が溢れてきちゃった。

もう、しんどい…

俺、どうしたらいい？


平「うぅっ……あり、おかくっ…」

有「…ん？」

平「……うっ、、助けてっ…くださいっ…」


気づけばそう口にしていた。

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