俺らが紫耀を守るから51

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知念side

知「ちょっと飲み物買いたいから自販機寄っていい？」

有「うん、俺も買うわ」


今日は大ちゃんと同じ仕事で今は休憩時間。

トイレに行った後自販機行こうと廊下を歩いてた。


知「んー、何するか決めた？」

有「これかな」

知「いいよ押して」

有「えっまじ？サンキュー」


ガコン

2人とも飲み物を買って楽屋に戻ろうとした時、廊下の向こうから歩いてくる人、見覚えある。


有「あれ？平野くんじゃん」

知「ほんとだ」


おんなじスタジオだったのか。


有「平野くーん」


有「あれ？気づいてないのかな。平野くーん！」


大ちゃんが何度か呼んでも気づかずに下を向いたまま。

どうしたんだろ、なんか変。


タタッ

知「平野くん」

平「…っっっ！！！！！…ぇ、あっ、知念くん、有岡くん…」

知「びっくりさせてごめんね。どうした？何かあった？」

平「あっいや、、なんでも…すみません」


なんでもないっていうけど、、明らかに様子が変なんだけどな…


知「平野くん、本当に何もない？」

有「悩んでる顔してるけど」

平「…ほんとに、、ないです……あの、失礼します」


そう言うとまた歩いて行ってしまった。


有「明らかに変だよね」

知「うん、おかしい」


顔色が良くなかった気がしたな。
体調が悪いとか？


有「…あっ！やばっ！俺らももう行かないと！」

知「うわっほんとだ！」


気づけば再開の時間が迫ってた。

平野くんも気になるけど、今はとにかく戻らなきゃ。







有「お疲れ様でしたー」

知「お疲れ様でした」


今日の撮影が終了。

楽しかったなーなんか。


有「あ」


ドンっ


知「痛っ！ちょっと当然止まらないでよ大ちゃん」

有「なぁ、あれ」

知「え？あっ、平野くんだ」


またまた偶然。

前を歩いている平野くんを発見。


知「平野くん！」

平「……っっ！！！」


やっぱおかしい。

さっきと同じように、声をかけただけでものすごくビクついて目を見開く。

何かに怯えてるような感じ。


平「…お疲れ様です」

知「平野くん、やっぱ何か隠してるでしょ？」

平「いや…」

知「なんでもいいから相談して？」

平「…ほんとに、大丈夫なんで…」

有「そうは見えないんだけど…」

平「…ちょっと、、寝不足で…それで…」


まぁ顔色良くないもんな。

寝不足のせいだけなら、良くはないけどよかった。


平「俺っ…いきます…お疲れ様でした…」

有「お疲れさま…」


少し丸まった平野の背中を2人で見送った。

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