俺らが紫耀を守るから43

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神宮寺side

看「どうぞ」

神「…はい」



みんなで再び病室に入ると、さっき暴れていた姿からは信じられないほど静かに眠っている紫耀がいた。



神「先生…さっきのって、、中毒症状ですよね…？」

医「…はい。カフェイン中毒による離脱症状です。長期間、もしくは短期間でも相当な量を飲んでいた方に起きやすく、平野さんも中毒症状に陥るまで薬に頼ってしまっていたのだと」

岩「…そんな…」



くやしいっ…


なんでそこまで気が付かなかったんだよっ…


紫耀の何を見てたんだ…



医「抜け出すには皆さんの協力が必須です。辛いとは思いますが、平野さんのために一緒に頑張ってあげてください」

永「はい、もちろんです」

高「俺らが絶対そばにいるもん…一人になんてさせない」

医「また目が覚めたら暴れ始める可能性もありますから、何かあればすぐにナースコールを」

岸「わかりました」



紫耀の頬には涙の跡が残っていて、指でそっと拭った。


しんどいよな、何もできずにごめんな。



神「甘く見てた。目が覚めて安心してた。でも、まだまだこれからなんだよね…」

岩「うん…しょおがこうなったのは俺らの責任でもあるから。絶対に抜けさせてみせる」



俺らがお前を助けるから。


マネさんには俺から連絡し、電話の向こうで絶句しているようだった。

きっとマネさんもそこまで酷いとは思わなかったんだろう。



高「しょお…」

岩「起きないね…」



またあの２日間が戻ってきたみたいで、このまま目を覚さなかったらと怖くなる。

でも、目を覚ましてまた暴れる紫耀を見るのも辛い。



神「はぁ…」



そのまま病室で過ごし、そろそろ夕方になるけど誰も帰ろうとはしなかった。

昼飯食べてないけど腹なんて空かないし。







永「…え？」

岸「れん？」

永「いま手が…しょおっ、わかるか？」

平「……」



みんなで覗き込むとゆっくり開いた目。



神「しょう、大丈夫か？」

平「……みんな」

岸「何があったか、覚えてる？」

平「……ぁ、、俺…」

永「しんどかったやろ。ごめんな…」

平「…ごめっ、、俺っ…」



目に涙を溜めながら焦る紫耀の表情が苦しかった。



平「ごめっ…永『しょおごめんなぁっ…』…ぇ？」



廉はそっと紫耀の体を抱きしめた。



永「こんななるまでっ…気がついてあげれんでっ…ほんまにごめんっ…」

平「れぇっ……うっ…うぁぁぁんっ…」



廉の腕の中で泣きじゃくる紫耀を見ていた俺の頬にも涙が伝った。

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