俺らが紫耀を守るから43

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岸side

看「平野さん大丈夫ですよー」

平「はぁっ、、やだっ…！」

医「注射準備して！」

看「はい！」

岸「しょうっ！！」

永「しょおしっかりしろって！」

看「皆さん外に出てください！」

高「しょぉぉお！！！」



そのまま看護師さんに外に追いやられ、ピシャンとドアを閉められてしまった。



高「しょお……」

岩「海人、、大丈夫…」



崩れ落ちた海人とその海人の背中をさする玄樹を見ながら、俺も足が震えて動くことができなかった。


あんな紫耀、初めて見た…



神「あれって、、中毒症状だよね…」

岸「えっ？」

永「そうやと思う……。あんな風になるほど飲んでたってこと…？」



中毒症状は相当服用してないと出ないって聞いたことがある。

アルコールとかタバコとかもそう。
言ったら依存してしまっている状態。

麻薬の中毒症状とかも同じ業界の方でニュースになってるのを見たことあるし。


でも実際に見たのは初めてだったし、ましてやそれが紫耀だったから余計にきつくて。



みんなただ静かに病室の外で先生が出てくるのを待っていた。



平「うぁぁぁぁぁああああ！！！！」

医「そっち押さえて！」

看「はいっ！！」






永「くそっ…」



廊下にまで響いてくる紫耀が苦しむ声。

それに対して俺らは何もできない。



高「やだっ…」

岩「海人、少し離れようか」



ぎゅっと耳を押さえている海人はもう限界だろう。

玄樹が連れだしてくれて少しホッとした。



神「俺らでもきついから、海人にはしんどいよね…」

岸「だよな…」

神「れん、大丈夫？」

永「…うん、」



廉はベンチに座ったまま両手で顔を覆ってて、じんが隣に腰かけそっと背中をさすってる。

俺一番年上なのに、リーダーなのに、ほんとに何にもできてねぇじゃん。



岸「…ごめん」

神「え？」

岸「俺なんにもできてない…」

神「そんなことないよ岸くん」

永「…優太もこっちきて」

岸「ああ」



廉の隣に腰かけ、苦しむ紫耀の声に心を痛めるしかなかった。







神「…静かになった」

岸「ほんとだ…」



紫耀の声が聞こえなくなった。

どうなったんだ？



岩「みんな」

岸「あっ、玄樹。海人大丈夫か？」

高「…うん。しょおは？」

岸「わかんねぇ…」



ガラっ

岸「先生っ、しょうは？！」

医「はい…鎮静剤を打ちました。しばらくは眠っていて起きないかと」

神「そうですか…」



出てきた先生の白衣は乱れていて、相当大変だったんだなって。

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