俺らが紫耀を守るから43

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岩橋side

岩「岸くん、そろそろ部屋戻ろ？身体辛いでしょ」

岸「えっ？あっいや、まだここにいたい」

神「でも、身体….岸『大丈夫。ありがとう』…無理はしないでね」

岸「おう、ありがとう」



岸くんもまだまだ怪我がひどいし全身痛いはずなのに、紫耀の病室に着いてからずっと紫耀の手を握ってて。


きっと責任を感じてるんだ。

守れなかったって。


岸くんは何も悪くないのに…
ほんといい奴なんだから。



永「そういえばみんな飯は？」

高「食べてない」

岩「俺も食べてない」

神「…俺も」

永「なんや、みんな食ってないんやん」



仕事が終わったら少しでも早く病院に来たいっていう頭になってるからご飯忘れちゃうんだ。

でもそれは俺だけじゃなかったみたい笑



神「俺買ってくるよ」

岩「俺もいく」

岸「俺も…神『ダメに決まってるでしょ』…あっだよな」

永「ごめんな、なんでもええから」

神「うん、じゃあ行って…岸『あれ？』…ん？なに？」



病室を出ようとしたところで岸くんが声を上げた。



神「なに？」

岸「……しょう？」

高「え？」

岸「いや、今…しょうが…」

岩「なに？どうしたの？！」

岸「しょう？しょうっ」

平「…っ」

永「…ッしょお！！」



みんながベッドに集まったちょうどその時、紫耀の目がゆっくりと開いた。



岩「しょおよかった！！」

神「しょうっ、わかる？」

平「……みんな…」

永「ほんま、よかった…」



本当によかった。
目が覚めて。



高「気分どう？身体しんどくない？」

平「……ん、、俺…なんで…」

岸「何があったか、覚えてる？」

平「……ううん…」

岸「そっか！大丈夫。今は何も考えずにゆっくり休もうな」

平「……(コク)」



そのまままた紫耀はゆっくりと目を閉じ眠ってしまった。

やっぱり身体がしんどいんだろう。

この怪我な上に低体温症にまでなったんだもん。
そりゃあそうだよね。



永「あっ、先生呼ぶの忘れてた」

岩「…あっそうだった。でも起こすのは可哀想だし、また次起きた時でいいんじゃない？」

永「せやな」

神「じゃあ俺昼飯買ってくるね」

岩「そっちも忘れてた笑」

神「ね笑」

岸「気をつけてな」

神「うん。岸くんも早めに部屋に戻りなよ」

岸「おう」



神宮寺と財布だけ持って病室を出た。


最近めっきり寒くなったな。
今日も少し冷えてる。



岩「しょおも岸くんも、もう大丈夫だよね」

神「うん、大丈夫だよ」



早く怪我が治りますように。

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