俺らが紫耀を守るから43

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長くなっててすみません…
もう少しお付き合いを。



岸side

岸「はぁ…」



ベッドにいるだけって、すげぇ暇だな。

やることもないし。



ガラッ

神「…あっ、おはよ」

岸「おう」

岩「…怪我の方はどう？」

岸「大丈夫だよ」

高「…」



なんか、みんなの様子がおかしい。

暗いし雰囲気もなんか…



岸「なぁ…なんかあった？」

岩「……あのね、、さっき、刑事さんが来たんだ」

岸「え？」

神「犯人達が自供したって」

岸「え！」



自供した？



岩「しょおと岸くんがご飯に行ったお店で、店員と揉めてた客が犯人だったって」

岸「…」

岩「岸くん、、全部知ってたんじゃないの？」

岸「…」

神「なんで教えてくれなかったの？」

岸「悪い」

高「悪いじゃなくてさっ！教えてくれてたら、、また違ったかもしれないのに…！」

岸「…ほんとごめん。あの時は、こんなことになると思わなかったし、まぁ時間が経てば大丈夫かなって…」



まさか誘拐されて暴行されることになるなんてもちろん考えもしなかった。
それにみんなに話して心配かけるのも嫌だったし。



岩「ほんと、、最低だよあいつら。絶対許さない」

岸「…俺も、許せないよ」



紫耀をあんな目に合わせて、殴ってやりたいくらい腹わたが煮えくり返ってるよ。



岸「なぁ」

神「え？」

岸「しょうのとこに、連れて行ってくれない？」

岩「ダメだよまだ！怪我もひどいのに」

岸「頼む」

岩「…どうする？」

神「……わかった。でも絶対に無理はしないで？車椅子借りてくるから」

岸「ありがとな」



直接顔を見て安心したい。

あの時、目を閉じて倒れていた紫耀の姿が頭に残ってて怖いんだ。


じんが借りてきてくれた車椅子に乗って紫耀のいる病室へと向かった。




ガラッ


永「…は？なんで？！」

岸「おう」

永「おうちゃうわ！なんで来たん？！怪我は？！」

岸「大丈夫だって」

神「来たいっていうからさ」

永「だからってなぁ…」



呆れ顔の廉の奥、紫耀が眠っている姿が目に入った。



岸「しょう、、ほんとにごめんな。俺、何もできなくて…こんな傷だらけにさせて。低体温症まで……」

高「岸くん…」

岸「寒かったよな。痛かっただろ。守ってやれずにごめん」

神「岸くんは悪くないから」

岸「でも、謝っておきたくて。しょう、みんな待ってるから。早く目覚ませよ？」



そっと手を握ると暖かくてホッとした。

顔の傷が痛々しい。


ほんとに、頼りない兄でごめんな。

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