俺らが紫耀を守るから43

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神宮寺side

岩「俺飲み物買ってくるね。神宮寺は何がいい？」

神「じゃあー、コーヒーかな」

岩「わかった」

神「ありがとな」



あれから２日が経って、未だ２人は目を覚ましていない。

俺らは代わりばんこで病室についてるって感じ。

今日は廉と海人が紫耀についてて、俺と玄樹が岸くんの病室にいる。


岸くんはあちこち包帯やガーゼで覆われてるし痛々しい。

まぁ紫耀もかなり酷いんだけどな。

ほんと残酷だよ。こんなこと許せない…
犯人達には厳重な処分が降ってほしい。



神「はぁ…」

岸「……ん」

神「…えっ、岸くん？！」

岸「……神宮寺」

神「岸くんっ…よかった」



ようやく目を覚ましてくれた。

頭も殴られたみたいなんだけど、話し方にも問題はなさそうだし、ほんとによかった。



岸「…ここ…」

神「病院だよ。岸くん２日も眠ってたんだから。何があったか覚えてる？」

岸「……ッ！そうだっ…俺っ…」

神「…うん、岸くん傷だらけで廃工場の中で倒れてたんだよ。勝利と聡くんが見つけてくれたんだ」

岸「…思い出した」



断片的だけど記憶はあるみたい。

勝利や聡くん、有岡くんや知念くんも昨日お見合いに来てくださって。

お忙しいのに…本当にいい先輩だ。



ガラッ

岩「神宮寺コーヒー……えっ！！岸くんっ！！」

岸「…あっ玄樹」

岩「よかった！目覚ましてくれて！」

岸「ごめんな、心配かけて」

神「なにいってんの。岸くん達は何も悪くないから。悪いのは犯人達だよ」

岸「…あっ、そういえば…犯人って…」

神「警察に逮捕されたから安心して」

岸「…そっか」



玄樹から後で聞いた。

廉が殴る勢いで掴みかかったって。
その時に向こうが言ってた内容も。


マジで俺も殴ってやりたいと思ったから廉の気持ちはわかる。



岩「怪我痛い？」

岸「…ん、、少しな」

岩「しばらくは絶対安静らしいから動かないようにね」

岸「おう」



マネさんにはしばらく仕事も入れないように言ってあるし、そもそもこんな怪我で仕事なんて無理だしね。

２人の体の方が大事だから。



岸「……あれ、、」

神「ん？」

岸「……そういえば、、しょうは？」

神「……あ、えっと、、しょうもまだ目が覚めてないんだ」

岸「……怪我は…？」

岩「…うん、結構酷い…。しかも、、低体温症も一緒に起こしてたみたいで、、衰弱が激しかったから…」

岸「……ッ…そんなっ、、しょうっ…」



岸くんは何も悪くない。

紫耀、早く目覚ましてな。

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