俺らが紫耀を守るから43

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永瀬side

永「しょお…」

看「何かありましたらすぐに呼んでください」

永「…あ、わかりました…」



看護師さんは点滴なんかをいじってから病室を出ていった。



永「…」



傷だらけやん……酷すぎるわこんなん…


そっとガーゼが貼られている頬に触れた。


痛かったし怖かったよな。

しんどかったよな。

寒かったやんな…



永「ごめんな、、助けてあげられんで…」



想像しただけで泣きそうになった。

どれだけ怖かったやろって。



コンコン
ガラッ

高「しょおっ！」

永「…あ、海人。ようわかったな」

高「うん、れんを探してたらたまたま看護師さんとすれ違って聞いた」

永「そっか」



海人は顔を歪ませながら、俺と同じように紫耀の頬に触れた。



高「…しんどかったよね…しょお…。痛かったでしょ…」



それでも綺麗な顔で眠っている紫耀は今にも目を覚ましそうやのに。

先生はしばらく起きないと思うって言ってた。
起きても、、傷の痛みとかが結構あると思いますって。


目を覚ましてほしいけど、痛いんなら眠ってた方が楽なんかもとも思ってしまって。



永「…あ、、優太はまだ眠ってる？」

高「…うん。岸くんも結構怪我がひどいから…」

永「…ほんまに、、許せへん…」

高「…うん」



なんで紫耀と優太がこんな目にあわなあかんねんっ…





・





岩「れんっ！！」

永「…ッ…お前らっ…ふざけんなっ！！」



あの時、気がつけば俺は車から飛び出して男たちに掴み掛かってた。


我慢できひんかった。
あいつらの態度に。


自分の立場も忘れて胸ぐらに掴みかかって、玄樹と勝利が止めてくれんかったら殴ってたかもしれへん。

あとで警察の人にも怒られたし。

ようやく場所を吐き出させて有岡くんたちにその場所に向かってもらった。


ちなみに、なんで２人を別の場所にしたのか問い詰めたら、ただの気まぐれで、やって。


マジで殴ってやりたかった。


暴行罪やらなんやら罪に問われるらしいから後は警察に任せる。
冷たい塀の中で反省しろ。
自分のやったことを。



永「…はぁ」


ピッピッピっ…

平「……」

高「しょお、、早く目覚ましてね」


ピッピッピっ
シューー


機械の音がまるで返事してるみたいに静かな空間に響き渡ってる。



永「…手冷たい。あっためたるな」



冷たくなった紫耀の左手を握り、包み込むようにさする。


もう一人やないから。
俺ら、待ってるからな。



ーー
ベスアも出演決まりましたね(*^^*)

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