俺らが紫耀を守るから43

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佐藤勝利side

松「んー、、いないねぇ」

佐「そうだな…」



一時間前、廉たちから俺のとこに連絡が来た。

紫耀と岸がいなくなったと。


２人はお酒は飲めないタイプだから泥酔して動けないなんてことは絶対ないだろうし、こうやってみんなに心配をかけるようなことをする奴らでもない。


どうしたんだろ。
何か事件に巻き込まれた…？


いやいやそんな…



松「…ん？どしたの？」

佐「えっ？あっ、ごめんなんでもない」



いけね。

変な想像はやめておこう。



佐「あっ、すみません」

男「はい？」

佐「この２人見ませんでしたか？」

男「……いえ、知りませんね」

佐「……」

松「そうですか。ありがとうございます」

男「いえ」



いま…



松「やっぱ見てないね誰も。…勝利？」

佐「…今の人たち、、笑ってた」

松「え？」

佐「…俺が写真見せたら……ニヤって…笑った」

松「…え、、どういうこと？」



今の男２人、何か知ってる。


ほんとに一瞬だったけど、口角が上がったんだ。



ダッ

松「えっちょっと！！」

佐「…あのっ！！」

男「まだなにか？」

佐「貴方たち…この２人のこと、何か知ってますよね？」

男「はい？」

佐「どこにいるのか、知ってますよね。隠してもダメですよ」

男「…ふっ、」



笑ってる…

やっぱり、知ってるんだ。



男「あーあ、めんどくせ」

男2「お前ら確かジャニーズの…」

佐「２人はどこですか？どこにいるんですか？」

男「教えるわけねぇじゃん」

佐「じゃあ今ここで警察に連絡します。実はもう捜索願いを出してその辺りを探してもらってるんです。電話すればすぐに来てくれますよ」

男「は？まじかよ！」

佐「２人はどこですか？」

男2「くっそ…」



男たちは場所を言うとすぐに走って逃げていった。



松「追わなくていいの？！」

佐「特徴は覚えてる。廉に連絡するよ。俺らはそこに急ごう！」

松「そうだね！」



警察に捜索願いを出してるなんて嘘。

ああでも言わないと吐かないと思ったから。



佐「…あっれん！警察に連絡して！今男たちが…」



廉に電話で特徴を伝え、警察に連絡するようにお願いして、俺らは言われた住所へと急いだ。



佐「はぁっ、はぁっ…」

松「はぁっ、、ここ？」



そこは、、廃工場だった。

入り口の門には鎖が付いていて、柵を登らないと入れなくなってる。



松「本当にここにいるのかな…」

佐「…行こう！」



柵をよじのぼり、中へと足を踏み入れた。

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