俺らが紫耀を守るから43

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岸side

岸「おっ、、まえらっ…」

男「へぇー、覚えてんだ笑」

男2「バカでも記憶はあんのね笑」



こいつら、あの時店にいた…


店員さんと揉めてた男達だ。


俺の嫌な予感は当たってた。



岸「どういうことだよっ…なんでこんなっ…」

男「んー、、ムカついたから？」

岸「はっ？」

男「俺たちにあんな態度取ってさ、許すわけねぇじゃん。だからここ最近お前らの居場所を探ってたわけ」



そういえば、ふいに誰かに見られているような視線を感じることがあった。

こいつらが見てたってこと？



男2「まるで俺らが悪者みたいにさぁ、マジでムカついたわあの日は」

岸「悪かったのはお前らだろっ？！店員さんは何も悪くなかったじゃねぇかよ！！」

男「黙れっ！！」



あの時もヤバい奴らだとは思ったけど、ガチでヤバい奴らだった…



男「あれれぇー？平野くんはどうしちゃったのかなぁ？」

岸「ッ…！」



俺の後ろにいる紫耀をニヤニヤしながら覗き込むこいつら。

慌てて俺の体で見えないように隠した。



平「…はぁ…はぁ…」

男2「なんか苦しそうじゃん笑」

岸「俺らを解放しろ…こんなことして許されるわけねぇだろ…」

男「ははっ、やだね」

岸「じゃあ、、俺が人質になるから、しょうだけでも解放してくれ」

男「泣けるねー。友情ってやつ？」



いちいち勘に触るような言い方をしてくるこいつらにだんだんとイライラが募ってくる。


でも今はそれよりも紫耀だ。
すでに一日放置され、疲れとこの寒さで体力の消耗が激しく相当参っている。

早くここから出してあげないと。



岸「頼むっ…しょうだけでも」

男「…いいよ」

岸「…っ！本当かっ？！」

男「…ぷっ、なわけねぇだろ。こっち来い！」

岸「なっ、やめっ…しょうっ！！」



俺の力も虚しく男たち２人に紫耀を奪われてしまった。



岸「しょうっ！！やめろっ！！」

男「そこで見てな」

男2「おらぁっ！！」

平「…ゔっ！！…ゴホゴホっ…！」

岸「しょうっ！！」



俺の目の前で紫耀を蹴り飛ばしている光景に、やめさせようと力一杯叫んでもどんどんヒートアップしていくだけで。



男「うらぁっ！！」

平「、、うっ、ごほっ、ゲホゲホっ…！」

岸「やめろっ！！やめてくれっ！！」



紫耀がこんな目に遭ってるのに俺は何もできない。

どうしたらいいんだよっ…



男2「こいつ全然抵抗してこねぇじゃん。つまんな」



倒れている紫耀は完全に気を失ってる。


誰かっ、、助けて…！

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