俺らが紫耀を守るから43

5 ページ20

岸side

岸「しょう！！おいっ！！」



目の前で頭を殴られた紫耀が気を失って、そのまま男の肩に抱えられ車に乗せられた。



岸「なんなんだよお前らっ！離せって！しょうをどうする気だ！！」

「早くしろっ！！」

岸「離せっ……(ガッ)うっ…」



やばい、、

気が遠く…








・








岸「…んっ」



えっ？


気が付くとコンクリートの地面に倒れていた。


建物の中か？窓もないし暗い。



岸「え？……なんだよこれっ、、くっそ！」



しかもロープで腕と足を縛られていて身動きが取れない。


マジでなんなんだよこれ。


確かあの時黒ずくめの男たちが襲ってきて、紫耀が車に…



岸「ッ…！しょうはっ？！」



周りを見回すと、すぐ隣に同じく縛られた状態の紫耀が倒れているのが目に入った。

全然気が付かなかった。



岸「しょうっ、しょう大丈夫か？！」



腕は動かせないから声を出して紫耀を呼び続ける。



岸「しょうっ！しょう起きろっ！！」

平「……ん、、岸、くん…」

岸「よかった…大丈夫か？」

平「うん、、あっいって…」

岸「頭痛むか？」

平「いや、、大丈夫……。それより、、なんなのこれっ…」

岸「わかんねぇ…。俺も気が付いたらここに寝てて…」



周りを見回しても誰もいない、何もない。

空き倉庫のような場所。



平「暗い…今何時なんだろ…」

岸「わかんない……あっ、スマホ！！」



頑張ってポケットを探ってみるけどそこには入ってなかった。



平「…俺のもない」

岸「くっそ、取られたか…」



スマホもない、財布も無くなってたし、そもそもどこかも分からない。


どうしよう…



平「誰かいませんかーーっ！」

岸「おーーーい！！」





シ―――――ン…





岸「ダメか…」



襲われた時点で日が落ちてきていたから、今はもう夜だろう。

みんな心配してるかもな。



平「…岸くん」

岸「ん？」

平「そもそも、さっきの人たち誰だろう…」

岸「だよな。俺らが芸能人だと知ってさらったのか、それとも別の理由なのか…」



そもそも理由が分からない。


あの車は俺らの後ろから走ってきた。

俺らは帽子を被ってある程度の変装はしてたし、顔は見えてなかったはずなのに俺らだって分かっていたかのように前に止まった。



最初から俺らを狙っていた？



平「とにかく…こうしてても仕方ないから、逃げられるようなとこがないか探そう」

岸「ああ、そうだな」



手分けして窓やドアを探すことにした。

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す