俺らが紫耀を守るから43

special day 神くん５ ページ14

神宮寺side

神「えっ、しょうが座長？」

岩「うん、らしいよ」



ある日、玄樹から紫耀が舞台の座長をやると聞いた。

まだまだ俺らと同じジュニアなのに、座長やるんだ。


衝撃を受けたのを覚えてる。



平「おはよー」

神「おう、おはよ！」



そんな中でも紫耀は何も変わらなくて、威張ることもない、カッコつけることもない、実力は十分なほどにあって、事務所やジャニーさんからも認められている。

それでも紫耀は常に自然体で、どんな時でも平野紫耀だった。


きっとそこが一番紫耀を好きになったところだと思う。

人間的に好きになった。



森「おー、しょう！」

平「しんちゃんおはよー」



しんちゃんこと森本慎太郎ともしょっちゅうふざけてたりして、そこに俺も混ざってふざけ合ってるのが楽しかった。

あれからは廉ともそこまで話すわけじゃないけど、２人とも表情が明るくなって良い空気感が漂ってる。

海人が一番嬉しそうなんだけどね笑



岸「しょう、舞台で座長だってな！俺らも出るからよろしくな！」

平「あっ岸くん！みんなでがんばろうね！」



任せろとかじゃない、みんなで頑張ろっていつでもそう言ってた。

俺らPrince、しんちゃん、他の東京ジュニアからしたら結構紫耀は後輩に当たる方。


けど紫耀に文句を言う人は誰もいなかった。


それは紫耀の性格もそうだけど、実力もそうだけど、紫耀がどんな時でも明るく笑ってたから。

人から愛される力が本当にすごかったから。



神「がんばろうな」



俺は決めたんだ。

座長の紫耀を支えるって。

Princeとしてもちろん目立ちたいってのはあるけど、一人で座長としてのプレッシャーを抱える紫耀の力になりたいって。



平「頼りにしてる」

神「おう」



俺らに身を任せて思いっきり羽ばたけよ。




・




なんだかんだ色んなことはあったが、舞台は無事に千秋楽を終えて、ますます俺らは仲良くなって仲間意識が芽生えていた。


Mr.KINGとPrinceの６人グループで期間限定で活動をしたりもした。

離れたりくっついたり、そんな状態がずっと続いていたある日、紫耀がみんなを集めて真剣な面持ちで言ったんだ。




「俺は、この６人でデビューしたい」って。




正直驚いたけど、俺も気持ちは同じだったから。
それからは６人で話し合い、意を決してジャニーさんに直談判。


あの時は緊張したなー。今では良い思い出。


けど、紫耀がああ言ってくれたから今のKing & Princeがあるんだと思ってる。

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