俺らが紫耀を守るから43

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岸side

まさか、そこまで紫耀自身が悩んでいたなんて、全く気がついてやれなかった。



岸「俺もごめん……リーダー失格だ」

岩「岸くん……岸くんだけのせいでもない。俺らみんなの責任だよ」

神「こうなる前に…気がついて支えてやるべきだったんだ。今更後悔しても…」



遅い。


俺らは何を見てたんだろう。


仕事にストイックな紫耀が仕事中に居眠りなんて普段ならありえないのに、きっとあれはすでに紫耀の体がSOSを出していたんだ。



高「しょおっ…しょおーっ…」

神「海人…」



ずっと紫耀に縋り付くようにして泣いてる海人。

じんがそっと背中をさすってあげてる。



永「はぁ……もう…何してたんやろ…何を見てたんやろ……。あの時の俺を…殴ってやりたいっ…」



この間の収録後、俺らは一方的に紫耀に怒りをぶつけ責めた。

話を聞こうともせず。

あの時に話を聞いてあげていれば、何かが変わっていたのかもしれない。



マ「とにかく…事務所に連絡してくる。平野はしばらく休みになると思うから」

岸「…はい…」



ピッ…ピッ…ピッ…



機械の音が煩わしい。

でも、紫耀がちゃんと生きてるんだって感じられるのも確かで、何もできない自分に余計に腹が立った。



神「今日の仕事はきっともう中止だから、俺らはちゃんとしょうのそばにいてあげよう。もう一人になんてしない」

岸「ああ…」



もう、一人にはさせないからな。







そのあと戻ってきたマネさんから、しばらく紫耀は活動を休止させると聞かされた。

グループとしての活動も休止だそう。
そりゃあそうか。



マ「いつ目が覚めるか…わかんないんだもんな…」

高「…うん」



病室内はやけに静かで、穏やかな顔で眠る紫耀は今にでも目を覚まして「おはよう、みんなどうしたの？」って言いそうなのに。



マ「確かにここ最近、仕事を詰めすぎていたと思う。かなり無理をさせてた。移動車の中でも度々寝てるところ見たし。しんどかったよな…。ほんとに悪かった」

神「マネさん、責めないでください。しょうはきっと、そんなこと思ってないです」



マネさんの気持ちはわかる。

自分を責めてないと、自分を保てないんだ。



ーー
皆さまこんにちは！
４３章に移行しましたー！！

そしてっ、４２章が赤星になった！！
しかも最終話が初の100個以上のハートが付いててめちゃめちゃ驚きました(*⁰▿⁰*)

いつも応援くださってる温かい皆さまには本当に感謝の気持ちでいっぱいです(*^^*)

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