俺らが紫耀を守るから42

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平野side

診察中、俺は怖くてずっとマネさんの手を握っていた。



怖い…



最近ほんとに体がだるくてやる気も起こらないし、動くだけでもしんどい。


もし何かの病気だったら…




ぎゅっ

マ「大丈夫」

平「…ん」



マネさんは俺が手を握るたびに大丈夫って頭を撫でてくれて、ホッとする。



医「んー、、数値から見て貧血と過労ですね。点滴しましょうか」

マ「お願いします」



よかった…

よくはないけど、、貧血と過労か。



看「ではちょっとチクってしますからねー」



点滴をつけられて、終わったら声をかけてくださいと看護師さんは出ていった。



マ「しんどくないか？」

平「…うん」

マ「点滴終わったら体も楽になってるだろうから……平野？」

平「…ふっ、、うっぅぅ…」



なんで…



マ「どうした？」

平「…こぁ……かったぁ…、、ふぇっ…」

マ「そうだよな」



いつのまにか涙が溢れてきて、俺こんなに怖かったんだって自分でもびっくり。


マネさんは何も言わず、上から覆い被さるように抱きしめながら体をさすってくれた。


俺マネさんに甘えてばっかりだ。


なんでだろ……マネさんといると安心して心が弱くなっちゃう。





マネさんside

点滴中、涙を流し始めた平野を抱きしめていると、しばらくして小さく寝息が聞こえてきた。


よかった、少しは落ち着いたのかな。


ハンカチで頬に残る涙をそっと拭って、点滴が終わるまで静かにそばについていた。




ガラッ

看「終わりました？」

マ「え？あっ終わってました！」



気がつかなかったわ。



看「外しますね。貧血のお薬が出ているので受け取って帰ってください。あと、先生からこれから一週間は点滴に通ってほしいと」

マ「あっ、そうですか。わかりました」



薬を処方されたり、通院を言われるくらい体にきていたということか。

もっと早く気がついてやったらよかった。



看「平野さん眠られましたか」

マ「大丈夫です。私が抱えて行きますので」

看「ではお大事になさってください」

マ「ありがとうございました」



起きそうにない平野をゆっくりと抱え、看護師さんにお礼を言って薬を受け取ってから車に戻った。



マ「…よいしょっと…。ふぅ、、今日の仕事大丈夫かな…」



今日は雑誌の取材と番組収録。

なんだかんだ夜まで仕事が詰まってる。



マ「ごめんなぁ…」



もう少し休みをあげられたらいいんだけど、平野は人気者だから上の人達がそれを嫌がるんだ。

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