俺らが紫耀を守るから42

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神宮寺side

神「みんな準備できた？岸くんにも伝えてきたよ」

永「あー……ちょお待って…」

神「ん？…あー…おっけ」



リビングに戻ってきてみんなの視線と雰囲気で悟った。


やっぱりイヤイヤになっちゃったか。



岩「しょお、怖くないよ？ほら、みんなで行くから」

平「いやっ…怖いっ…鼻に綿棒入れるって…無理！」

神「ん？」



綿棒？



永「ちょっ、ちょっと玄樹いい？」

岩「えっ？あっうん」



廉が玄樹を引っ張ってドアの方まで連れてきた。



永「あのさ、さっきから気になってるんやけど……鼻に綿棒ってなんなん？」

高「俺も気になってた。しょおそれをすごい怖がってるよね？玄樹くん何か知ってる？」

岩「あー…えっとー……うん、知ってる」

神「玄樹、話して？」



玄樹から昨夜あったことを聞いた。

そういうことか。

たしかに紫耀は花粉症で病院行った時も吸引が本当にダメで、何回俺らで無理矢理病院まで引っ張っていったか。



神「…なるほどなぁ。行ってみないとどういう方法でやるのかはわかんないけど……ここは俺らで話合わせるしかないよ」

高「ん？合わせるって？」

神「みんな、俺に合わせて」

永「ん？」



よしっ



神「しょーう」

平「(ビクッ)…なに…」

神「何が怖いか教えて？」

平「……鼻に…綿棒……絶対痛いもんっ……やだ、、やだやだ…」

神「しょうさ、勘違いしてるよ？」

平「…え？」

神「よく聞いて」

平「…ん」



嘘をつくのは心が痛いけど、これは紫耀のためだ。



神「たしかにそういう方法もあるけど、」

平「…」

神「今日行く病院はそのやり方じゃないよ？」

平「…ほんと？」

神「うん、唾液でやる方が主流なんじゃないかな」

平「…ほんと？」

岩「うんほんと！」

高「ほんとだよ！しょお！」

平「…れん？」

永「ほんまにほんまやで！」



みんなのテンションがかなり嘘感を出してしまってるんだけどな…



平「…わかった…行く…」

神「えっ行くのっ？！」

岩「ちょっとじんっ！」

神「えっあっごめん。じゃあ、行こっか」

平「…うん」



なんか、うまく行った。

説得成功？したみたいでよかったわ。

紫耀が素直な子で助かった。



神「…あっマネさん？すみません、今から行きます」



さっきからずっとマネさんからの電話がポッケで鳴ってて、結構待ってもらっちゃったかも。


ようやく行く気になってくれた紫耀の支度をささっと済ませ、みんなでマネさんの車へと向かった。

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